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住宅廃材で山車つくる・染谷さん36年かけ完成

2013.9.23(越谷市)
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 36年の年月をかけて、山車を手作り。越谷市越ヶ谷のとび職・染谷隼生さん(87)が仕事で廃棄処分となった住宅の屋根や柱など廃材だけを使ってこつこつ制作した。全長5b、高さ4b、重さ1・5dの本格的なもの。29日の「越谷市民まつり」で初披露され、「交通安全パレード」で地元の越ヶ谷小児童30人と越ヶ谷地区の青年会のメンバー20人とともに越谷のまちを練り歩く。
 染谷さんはとび職として、市内外の住宅の建設や解体の仕事に従事。今から40年前の1973年ごろから「一生かけて自分の山車を作りたい」と構想を練り始め、仕事で出る、屋根や柱の建材を再利用しようと、材料集めから始めた。1977年から少しずつ作り始めた。
 山車の屋根は実際に使っていた銅板葺きの屋根を切って使用。車輪を支えるフレームの部分には木製の梁、囃子台(舞台)の壁面には床の間の床板に実際住宅で使っていた障子も付けた。車輪(直径約1b)は3つあり、すべて木材を使った手作り。棒を使って「ブレーキ」も設置したほか、後輪の前には板製の「バンパー」も付けて、巻き込み事故防止も図っている。各車輪にはグリスアップできる溝もあらかじめつけており、細かいところまで配慮が行き届いたスペシャル仕様だ。
 行燈(あんどん)は舞台正面に2個と最上部の上勾欄(かみこうらん)という部分下に2個と計4か所に「越ヶ谷宿」と書かれた手作りのものが設置された。染谷さんは「見よう見真似で始めましたが、やっていくうちにどんどん欲が出て、細かいところまでこだわってしまいました。ライフワークとなってしましましたが、来年の米寿を前に完成して、とてもうれしい。ぜひ多くの子どもたちにこの山車を引いてほしい」と笑顔で話している。
 完成を祝って、14日には地元越ヶ谷地区8自治会の青年会のメンバー16人が駆け付け、山車の「試運転」に汗を流した。越谷駅西口周辺約100bを練り歩き、1・5dもの本格的な山車の重さを実感した。「越谷市民まつり」のパレードに山車が参加するのは初めて。当日は地元の越ヶ谷小学校児童30人が同小学校から市役所までパレードする。
 染谷さんのロマンいっぱいの手作り山車。「子どもたちに毎年のまつりで引いてもらい、受け継いでもらうのが夢。たくさんの子どもたちに引いてもらいたい」という染谷さんの願いは、たくさんの子どもたちに届くはずだ。

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