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「ウルトラマン」に歓声・発達障害児「田んぼアート」見学

2013.9.23(越谷市)
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 越谷市観光協会の秋の名物イベントとなった「田んぼアート」(越谷市増森)を、同市市民活動支援センターの登録団体の協力で、NPO法人・児童デイサービス活動事業所「合」の小学3年生から中学3年の発達障害児15人が初めて見学。同アートに隣接する東埼玉資源環境組合第一工場の高さ約80bの展望台から見下ろす、台風一過の稲穂に浮かぶ濃紫色の「ウルトラマン」などに、歓声を挙げていた。
 この観光ガイドのきっかけは、「合」のスタッフがふともらした「放課後、部屋に閉じこもりがちな子供たちに、広々とした風景で解放感を味わせてあげたい」の一声。同センターの観光・物産情報コーナーには以前、視覚障害者団体から「越谷には観光名所も多い。目の不自由な人にも観光ガイドをしてもらえないか?」との相談があったが、当時はすぐに対応できる観光ボランティアは見当たらなかった。
 しかし「障害者も、健常者と同じように観光を楽しめるようになったら」との思いは、同市郷土研究会の宮川進会長や、社会貢献活動の「めぐり教育研究舎」(安齋作子代表)、越谷ビデオクラブ(川島健司代表)なども共有しており、「みんなで障害者の観光ボランティアをしよう」の機運が高まり、市産業支援課の協力で、「田んぼアート」のガイドが決まった。
 この日、「合」がチャーターしたマイクロバスで同組合に到着した児童生徒は、ヘルパーや各団体のボランティア約15人のサポートで展望台へ。市産業支援課職員や宮川さんらのガイドで「ウルトラマン」や、越谷・鴨ネギ鍋のキャラクター「ガーヤちゃん」を観賞し、「すごーい」と興奮気味。「帰りたくない」とスタッフを困らせる児童もいた。
 さらに水田のあぜ道に降り、ドングリ拾いや、散歩途中の大型犬と遊ぶなど、おおはしゃぎ。自然の中で笑顔と笑顔がぶつかり合っていた。「合」のスタッフは「活き活きとした子供たちの姿に感動した。これからも水と緑豊かな越谷のいろんな観光を体験させてあげたい」と満足そう。協力した各市民団体も「これをベースに、もっと協力の輪と、障害者団体へのサポート拡充が進めばうれしい」と、期待を寄せていた。

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