トップニュース

住民要望で仮設橋を建設・吉川橋架け替えで

2013.9.2(越谷市、吉川市)
ニュース写真
 越谷市東町と吉川市平沼を結ぶ中川にかかる吉川橋が建設後80年が経ち、老朽化しているため新吉川橋の架け替えが急務になっている問題で、橋の架け替えに伴う仮設橋の建設が正式に決まった。9月上旬に建設業者が決まり、11月に着工。来春に完成し、秋に現在の吉川橋を撤去後、仮設橋は通行することができる予定だ。当初、用地買収の遅れや接続道路の不備から、仮設橋は建設しない計画だったが、住民が「橋がなくなると通行する道路がなくなり、困る」との声が高まったため、事業主体の埼玉県が聞き入れ、建設することになったもの。仮設橋は路線バスも通行することができ、通勤・通学の足も確保される。

 県の計画によると、仮設橋は現在の吉川橋から30b下流に建設され、延長159b、幅員9bで2車線に歩道も付き、路線バスも通れるようにするという。来年春に完成し、来年秋ごろに現在の吉川橋を撤去し、新吉川橋を着工し2020年度の完成と全面開通を目指す。
 仮設橋について、県越谷県土整備事務所の黒澤学道路施設担当課長は「当初は(仮設橋への)接続道路をつくるのが困難なことを理由に、造らない計画だったが、住民からの要望も多く、吉川市側の用地の協力もあり、今の吉川橋から下流の場所に造ることにした。今回、建設が正式に決まり、住民の方の不便も解消される」と話す。
 仮設橋設置要求に動いた越谷市の大相模地区東町実行委員会(石塚實実行委員長)の事務局長の平林照雅さん(64)は「吉川橋がなくなると車の通行ができなくなり、住民の生活も大変不便になる。通勤・通学の重要な橋なので、仮設橋の建設はとてもうれしい。住民や議員たちで県に要望してきた結果なので本当に良かった」と喜んでいる。
 吉川橋は1933年(昭和8年)に開通した、吉川市の玄関でもある歴史ある橋。1959年10月に新しい吉川橋の建設が都市計画決定され、その後、変更をしながら、幅員23〜43bの4車線の都市計画道路と合わせて新吉川橋建設が07年2月に都市計画決定、同年に事業がスタートした。事業主体は埼玉県。橋と道路が完成すれば越谷市瓦曽根の県道足立越谷戦からレイクタウン脇を通過して、中川を渡り、吉川交番までが結ばれる。新吉川橋は長さ200b、幅員24bの立派なものになる。
 埼玉県越谷県土整備事務所道路施設担当によると、越谷吉川線(吉川工区=越谷市東町〜吉川市平沼)の617bのうち、用地買収が済んでいるのが越谷市側が99%、吉川市側が60%となっていて、商店や民家が多数ある吉川市側の交渉に時間がかかっている。吉川橋周辺は越谷レイクタウンができて以来、特に週末に渋滞が慢性化していて、橋の確保は重要だ。仮設橋の建設で住民の不便は最小限に抑えられる。

>戻る