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140人が「避難所一泊」体験・中央中体育館で

2013.8.26(越谷市)
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 健常者だけではなく、障害者・高齢者・外国人など地域住民の誰もが集まる避難所ではどんな対策が必要なのか。越谷市立中央中学校(佐藤忠弘校長)で17、18日、「第3回避難所一泊体験」が行われ、1歳から70歳代までの地域に住む健常者、障害者140人が参加した。第3回避難所一泊体験実行委員会主催、越谷市立中央中学校・越谷松伏水道企業団協力。
 大地震発生後、電気・ガス・水道などライフラインが全てストップした被災第1日目を想定。避難所を市民自身が運営し、食糧、毛布、機材を市防災倉庫から運び込み、マンホールトイレを設置。灯りは発電機を用い、体育館にビニールシートを敷きつめて非常食を食べ寝る、避難所を“実体験”した。
 今回は障害者にかかわるスタンプラリーも実施。参加者は「車」=車椅子の持ち上げ方、「手」=簡単な手話、「目」視覚障害のガイドの仕方を学び、車・手・目のスタンプを集めて障害者への理解を深めていた。
 体験を終えて聴覚障害者の宮下昭宣さんは「炊飯グループのリーダーとして、指示を出すのは難しいと思ったが、みんなが協力してくれた。手話でコミュニケーションできたらいいと思う。“耳が聞こえません”というスカーフを見たら、協力してほしい」、視力障害者の沢田清子さんは「外のマンホールトイレに入り、座り心地も良かった。避難所は音が響き、聞き取れず疲れる。声がけをしてもらえるといい」と話していた。
 福島県いわき市から参加した小松良行さんは東日本大震災のとき避難所生活を経験。「実際は物資がない状況。一番重要なのは仲良くすることでコミュニケーションが大事。災害弱者の障害者・高齢者の訓練は初めてだが災害強者はいない。経験を今後につなげていきたい」と述べていた。
 一方、越谷市危機管理課の風間秀治主幹は「市内に避難所は94か所、備蓄倉庫は22か所あるが、すぐに電気や食事、水があるわけでなない。そのために食糧を1、2食持ってきてほしい」と訴える。
 高橋努市長は「今回の貴重な体験を元に意見をしっかりと受けとめ防災計画を見直したい」、中央中学校・佐藤忠弘校長は「この体験を元に一歩も二歩も動ける自信に繋がったのでは。災害時は中学校生徒と職員900人いる中に地域のみなさんも来る。その中でしっかり出来るよう中学校でも進めていきたい」と気を引き締めていた。
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