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初の「3番目の宿場町サミット」・活性化を語り合う

2013.6.17(越谷市)
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 五街道の起点の日本橋から、3番目の宿場である越谷市の「越ヶ谷宿」。これに因み、五街道の第3番目の宿場のあったまちから講師を招き、これからのまちづくりにつなげようというユニークなイベント「地図が語るおもしろばなし」企画第1弾「五街道日本橋から数えて第三番目の宿場町サミット」が9日、越谷市市民活動支援センターで開かれ、市民約100人が参加した。
 イベントを企画し主催したのは越谷市内の女性でつくる市民グループ「こしがや地域ネットワーク13」(駒崎美佐子会長)。越谷市と同市教委が後援する初のイベントで、市民による「越ヶ谷宿」を生かしたまちづくりを考えた。
 サミットはまず、NPO法人越谷市郷土研究会会長の宮川進さんが「五街道について」説明。「五街道が制定されたのは17世紀はじめ。宿場の数は諸説あって難しいのだが、例えば東海道は53宿が一般的だが、実際には57宿ある。当時の旅人の歩いた速さは1日10里(約40`)といわれ、健脚だった」と話した。
 続いて、宮川さんをコーディネーターにパネルディスカッションが行われた。今回4人のパネリストが宿場の現状と課題を話した。東海道神奈川宿の湯川厚子さん(東海道風景街道神奈川宿事務局長)は「毎年日本橋から大阪までの宿場町サミットを開催している。東海道有数の規模を誇るが、戦災で当時のものが残っていないのが難点」。中山道浦和宿の前田利幸さん(観光ボランティア浦和ガイド会会長)は「松並木が1本残して消滅してしまい、浦和のまちは県庁や金融機関などが目立つ。宿場としての雰囲気がない。現在、『二七の市』というイベントを常盤公園で開催し、盛り上げている」と話した。

 甲州街道布田5宿の小野崎満さん(調布市郷土博物館学芸員)は「甲州街道は沿道に主要都市がないため、人や物資の移動量も東海道や中山道の比ではない。布田5宿は1か月を5つの宿場が交替で勤めるという特異な宿場だった」。
 最後に地元、日光街道・越ヶ谷宿の井橋潤さん(第1回日光街道宿場町サミット発起人)はパソコンのパワーポイントソフトを使って説明。「昨年、初めて日光街道サミットを開催したところ、大変好評でこの勢いを生かしたいと、今年に入り、『雛めぐり』『甲冑めぐり』を企画したところ予想を上回る参加者があり、こうした企画の重要性を実感した」。
 今後の越ヶ谷宿の活性化のために「中心市街地活性化基本計画をつくり、住民と行政、商業者などが協力して一緒にまちづくりを行うことが重要。まず、歩行者の通行が危険な日光街道の一方通行化に向けて検討し、古民家や蔵の保存に努めて市外からたくさんの人に訪れてもらえるような観光地にしたい」と力強く語っていた。
 宮川さんは、まとめとして「各宿場でそれぞれ工夫して、まちの活性化に努力している様子が分かった。価値観の違いもあり、住民だけでなく、外から来た人の目で評価することも重要。今後は幅広い視点で、まちづくりをしていくヒントになった」と話した。
 イベントを主催した、こしがや地域ネットワーク13の駒崎会長(71)は「多くの人の参加に驚いています。宿場をいかしたまちづくりは行政だけでなく、市民や商店、市民団体などさまざまな人が関わることが重要なことがあらためて分かりました。ほかの地域の取り組みは大変参考になるもので、広い視野を持って、越ヶ谷宿の活性化にいかせる大変いい機会になりました」と充実した様子で話していた。
 同ネットワークでは、第2弾として「地図から飛び出すびっくり箱」を7月20日に同支援センターで開催する予定だ。
 <問い合わせ>駒崎さんTEL976・0738。

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