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世界一大きな絵が完成・北越谷小全校児童「平和」祈る

2013.6.3(越谷市)
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 越谷市立北越谷小学校(針谷重輝校長、児童324人)の全校児童の描いた「世界一大きな絵」が完成した。縦3b×横5bの布に描かれた絵で、2016年7月に開催されるブラジル・リオデジャネイロ五輪会場に日本787市と世界163か国代表の子どもたちが描いた絵が一枚の絵として、縫い合わされ、一緒に飾られることになった。NPO法人アース・アイデンティティ・プロジェクト(河原裕子会長、本部・東京都大田区)の「世界一大きな絵」を作る活動の埼玉県代表として、2012年のロンドン五輪に続いて、北越谷小が選ばれ制作したもの。同小では「2回目となる今回は、世界がつながるというイメージでインパクトのある絵に仕上げました。児童全員が描き、皆夢中で完成させました。子どもたちが描いた絵で世界がつながるのは、素晴らしいことです」と感激している。

 同プロジェクトは文化交流による平和推進事業などを行う団体。その中核となる「世界一大きな絵」は、世界の子どもたちが国や宗教・人種を越えて、1枚の「世界一大きな絵」を完成することで、世界共通の喜びを分かち合い、世界平和に対する意識を育てるのが目的だ。1996年から始まり、今年世界各地から絵が集まり、「世界一大きな絵」として1枚の絵に縫い合わせる。
 前回(2012年)に初めて北越谷小が選ばれた。当時のPTA会長の勤務する歯科医院の院長と同プロジェクトの河原会長(66)が知り合いだったことが縁で、声がかかり、埼玉県代表として、初めて制作。ロンドン五輪会場で展示された。
 今回制作した絵は、「世界がつながる」をコンセプトに、同小の児童が校内で大切に育てている貴重な植物・フジバカマと校舎、校章に、世界の国旗が描かれた気球を描き、「越谷市立北越谷小学校」とネームを入れた力作。背景はスカイブルーで気球が浮かんでいるイメージにした。モチーフは児童からアンケートを取り、希望の多かったものを選んだ。
 制作は今年2月から始めた。1b×5bの白い布を3枚用意し、PTAのお母さんたちが学校にあるミシンを使って、縫い合わせた。その後、全校児童が1人ひとり布用の絵の具10色を使って、思い思いに描いた。主に昼休みなど休み時間を使って約1か月かけて仕上げた。担当した福井泰子教諭(27)は「北越谷小から世界にはばたくというイメージを気球に世界各国の国旗を描くなどして完成させた。一つのものを皆で作り上げたという達成感があり、児童たちに良い思い出になった」と完成にほっとした様子だった。
 針谷校長は「児童たちの世界平和を願う、気持ちが気球の絵から伝わってくる。フジバカマの絵と気球の絵を組み合わせるなど発想がいい。絵は平和へのメッセージになっていると思う」と目を細めていた。
 布を縫い合わせるなどバックアップしたPTA会長の井上康恵さん(33)は「子どもたちが一緒になって一つの作品を仕上げる姿に感動しました。絵の出来も素晴らしい。子どもたちにとっていい経験になったと思います」と笑顔で話していた。前回から携わっている前PTA会長の山下とも代さん(46)も「学校と児童が一体となって取り組む姿が素敵です。今後も継続していけたらいいですね」と話していた。
 絵を受け取った同プロジェクトの稲吉紘実理事長は「子どもたちは絵を通して、世界とつながることで、小学校の良い思い出になれば。平和へのメッセージが伝わる素晴らしい作品です。2016年のリオデジャネイロ五輪会場に、世界から集まった絵を縫い合わせて、展示します」と話していた。
 この縫い合わされた、世界一大きな絵は五輪で掲示後、平和のシンボルとして、被爆地・広島市立本川小学校の平和資料館に保存される。

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