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「一歩会」と市民が交流・「なみえ焼きそば」も登場

2013.6.11(越谷市)
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 東日本大震災と福島第1原発事故で越谷市内に避難する避難者と支援者で組織された、一歩会(新妻敏夫会長)と越谷市の花田4丁目自治会(桑子忠会長、279世帯)の住民が2日、花田第4公園を会場に、初夏の一日、バーベキューによる「交流会」を開いた。同交流会は昨年11月に次いで2回目。一歩会から88人、花田4丁目自治会の幼児からお年寄りまで175人の合わせて263人が参加した。今回は一歩会会員が、越谷市民へのお礼として、福島県浪江町のB級グルメ「なみえ焼きそば」を会場で鉄板を使って焼いて、自治会住民に提供した。
 避難生活が長くなり、先が見えない不安を抱える避難者たち。同会と同自治会は市内増林の隣接する場所に市民農園を借りて、畑での野菜作りが縁で昨年から交流が始まった。
 交流会では、自治会がコンロや炭、野菜と牛肉などを用意。費用は自治会の資源回収で集めた費用を充てた。おいしそうに焼けた肉や野菜を集まった一歩会会員や自治会住民に分けた。一歩会では、自治会が用意した鉄板を使って、「なみえ焼きそば」を作った。福島の製麺メーカーで購入した、太目の麺にモヤシと豚肉をたっぷり入れたソース味の焼きそば。一歩会会員が調理し、自治会住民に配った。初めて食べる住民も多く、「モヤシがシャキシャキして太目の麺がおいしい」と好評だった。
 一歩会の新妻会長(64)は現在、いわき市の仮設住宅で暮らすが、「ふるさとの楢葉町には、いつ帰れるか分からない。JR常磐線も開通せず、まずは鉄道の復活がカギだ。除染作業も終わらず、(町内には)商店も病院もなく、人が生活できる場所ではない。不安でいっぱいだ。越谷の人たちにはとてもよくしてもらっている。本当に頭が下がる思いです」と話す。
 なみえ焼きそば作りに奮闘した、石上清会長代行(61)は「越谷市に避難して2年が過ぎたが、まだ先は見えない。地元の浪江町には当分帰れないので、越谷に移住しようと思う。こうした市民との交流はとてもうれしい。私たちも元気になれる。自治会の皆さんに感謝です」と笑顔。石上さんの家は福島県浪江町にある。福島第一原発から7`の「警戒区域」にあり、家に戻ることはできない。
 石上さんは福島県内の避難所を転々とした後、姉が住んでいる越谷市に避難した。現在、東越谷のアパートに3世帯8人で暮らしている。一昨年10月から、市内の避難者の力になりたいと、市の「避難者支援員」の臨時職員となり、今年3月まで避難者の訪問を続けた。6月からは県労働者福祉協議会の臨時職員として、県内の避難者宅を訪問している。
 自治会長の桑子さん(66)は「借りている農園がたまたま隣だったのが縁で、交流することになりました。私たちのできることは限られたことですが、こうした交流会を開くことで、少しでも元気になってもらえれば」と話す。自治会では、「おいしいものがたくさん食べられる交流会」にしようと、自治会あげて資源回収に取り組み、空き缶や古紙などを回収して、食材の材料費や炭などの燃料、食器、コンロなどを購入した。今年4月には同公園内に防災倉庫を設置して、住民の防災意識を高めている。
 一歩会は、一昨年3月の東日本大震災後、越谷市老人福祉センターに避難した、主に福島県の人たちで、これからもつながって自立の「一歩」を踏み出そうと、3月末に36人で「一歩会」を結成した。避難者同士の連絡・情報交換のほか、越谷市民との交流などを続けている。
 越谷市内には139世帯296人の避難者(5月7日現在)が生活している。

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