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親子で着用体験が人気・初の「甲冑めぐり」に3000人

2013.5.13(越谷市)
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 江戸時代から続く、越谷市の伝統産業で県の伝統的手工芸品の「越谷甲冑」を多くの人に知ってもらおうと、初めて「越ヶ谷宿 甲冑めぐり」が4月30日から5月5日まで、市内の旧日光街道とその周辺の商店や古民家などを会場に開かれ、期間中に約3000人の人出でにぎわった。
 越谷駅東口の越谷新町商店会、越谷本町商店会、越谷中央商店会と市民でつくる「TMO越ヶ谷宿を考える会」が企画し主催したイベント。越谷市と越谷市商工会、越谷雛人形組合、越ヶ谷秋まつり実行委員会、旧日光街道越ヶ谷宿を考える会の共催。旧日光街道に残る古民家や商店の51軒に、越谷の甲冑や兜、五月人形を展示し自由に巡ってもらった。「親子で着用できる甲冑コーナー」や「越ヶ谷秋まつりの山車人形の展示」などもあり、ゴールデンウイーク中、越谷の甲冑に親しんだ。
 江戸時代に整備された日光街道の宿場町として栄えた「越ヶ谷宿」では、街道をルーツとして金細工や漆、皮革、紙、組み合わせ紐などを組み合わせた「越谷甲冑」が誕生。その江戸の技は現代にも脈々と受け継がれている。  現在、越谷市内には県の伝統的手工芸品に認定された3社で「越谷甲冑」を製作している。こうした地場産業の「越谷甲冑」を知らない市民も多く、「越谷の伝統を伝えよう」と今回のイベントを企画した。
 イベントとして5月2日と3日にチャレンジショップ「夢空感」で親子で着用できる甲冑コーナーが開かれ、多くの親子でにぎわっていた。1着約7`もの重い甲冑を着用体験した、市内東柳田町の無職、清水俊也さん(75)は「生まれて初めて甲冑を体験しました。見た目よりも重いので驚きました。着用すると背筋も伸びて気持ちも締まりますね」と喜んでいた。
 甲冑を提供した越谷雛人形組合の朝比奈誠組合長(65)は「端午の節句は日本古来の習慣。今回のイベントで越谷には古くから甲冑を生産していることを多くの人に知ってもらえるとうれしい」と話していた。
 4、5日には旧亀屋フルーツ店舗で「越ヶ谷秋まつり」の山車に飾られる、神武天皇や弁慶、日本武尊などの「山車人形」8体の展示も行われた。
 今回のイベントを企画した新町商店会で日用生活品店を経営する井橋潤さん(48)は「今回は第1回目ということもあり、準備不足もありました。さらに大勢の方にお越しいただけるように、そして雛めぐりと合わせて越ヶ谷宿づくりに貢献するイベントとなるように取り組んでいきたい」と充実した様子で話していた。
 市民のアイデアで始まったユニークなイベント。越谷独自の催しとして定着することを期待したい。

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