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GWは「越谷甲冑めぐり」だ・古民家、商店で兜など展示

2013.4.22(越谷市)
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 江戸時代から続く、越谷市の伝統産業で県の伝統的手工芸品の「越谷甲冑」を多くの人に知ってもらおうと、初めて「越ヶ谷宿 甲冑めぐり」が4月30日から5月5日まで、市内の旧日光街道とその周辺の商店や古民家などを会場に開かれることになった。越谷駅東口の越谷新町商店会、越谷本町商店会、越谷中央商店会と市民でつくる「TMO越ヶ谷宿を考える会」が企画し主催するイベント。越谷市と越谷市商工会、越谷ひな人形組合、越ヶ谷秋まつり実行委員会、旧日光街道越ヶ谷宿を考える会の共催。旧日光街道に残る古民家や商店に、越谷の甲冑や兜、五月人形を展示し自由に巡ってもらうほか、「親子で着用できる甲冑コーナー」や「越ヶ谷秋まつりの山車人形の展示」などもあり、越谷の甲冑を知ってもらう絶好のイベントになりそうだ。

 「端午の節句」は奈良時代、中国から伝わり、宮中で始まったとされる。江戸時代になると家の中に武者人形などを飾って、男児の健やかな成長を願う行事に変わった。江戸時代に整備された日光街道の宿場町として栄えた「越ヶ谷宿」でも、街道をルーツとして金細工や漆、皮革、紙、組み合わせ紐などを組み合わせた「越谷甲冑」が誕生。その江戸の技は現代にも脈々と受け継がれている。
 現在、越谷市内には県の伝統的手工芸品に認定された3社で「越谷甲冑」を製作している。一時は少子化の影響で売り上げが低迷したが、最近の「歴女」「戦国時代」ブームで徳川家康、伊達正宗ら数多くの武将が人気を呼び、日本全国で幅広く販売されている。
 こうした地場産業の「越谷甲冑」を知らない市民も多く、「越谷の伝統を伝えよう」と今回のイベントを企画した。3月には同様の「越ヶ谷宿の雛めぐり」を開催したところ、大好評で2日間に越谷市内外から1000人を超える人が旧日光街道を訪れた。特に古民家に興味を持つ人が多かった。これに自信を持った商店会の若手経営者らが「次は五月人形で盛り上げたい」と企画した。
 雛めぐりのときは23軒の軒先に飾られたが、今回は大幅に増えて40軒の古民家と商店の協力が得られ、軒先に飾られることになった。特にこのうち大野家や小泉家など古民家は10軒にのぼり、旧日光街道が甲冑や兜、五月人形に彩られる。
 このほか、イベントとして5月2日と3日にチャレンジショップ「夢空感」で親子で着用できる甲冑コーナー、4、5日には旧亀屋フルーツ店舗で「越ヶ谷秋まつり」の山車に飾られる、神武天皇や弁慶、日本武尊などの「山車人形」8体の展示も行われる。
 越谷駅東口周辺の市街地は、江戸時代から日光街道第3の宿場町「越ヶ谷宿」として栄えた街。1962年に地下鉄日比谷線の相互乗り入れが開始したのを機に、昭和40年代には人口が年間約1万人以上増える年が続いた。しかし、郊外への大型店の出店が進み、中心市街地の商業が活力を失ってきた。こうした閉塞感を打破しようとしかけたのが、昨年7月に地元越ヶ谷地区の商店主と市が共同でしかけたイベント「第1回日光街道宿場町サミット」だ。このイベント成功が「雛めぐり」から今回の「甲冑めぐり」につながった。
 今回のイベントを企画した新町商店会で日用生活品店を経営する井橋潤さん(48)は「越谷は世界に誇る甲冑の産地であることのPRを兼ねて多くの市民に来場していただきたい。こうした地元産品を生かしたイベントが定着させていけるよう今後も工夫を重ねていきたい」と呼びかけている。
 市民のアイデアで始まったユニークなイベント。越谷独自の催しとして定着することを期待したい。
 <問い合わせ>越谷市商工会TEL966・6111。

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