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けやきクラブが「やさしさ賞」・三味線で病院など慰問

2013.3.25(越谷市)
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 越谷市の60歳以上の人でつくる三味線サークル「けやきクラブ」が今年度の越谷市「やさしさ賞」を受賞した。同賞は同市道徳教育振興会義(山西実委員長)が地域や社会で継続的に奉仕活動をしている団体などを表彰するもの。同クラブは三味線ボランティアグループとして、市内の病院や老人ホーム、デイケアセンターなどへの慰問演奏、小学校で三味線講師として伝統文化継承活動が評価された。
 同クラブは1999年7月に、同市老人福祉センター・けやき荘が開催した「市シルバースクール三味線教室」の受講生が集まって発足した。同スクールの講師だった同市南町の三味線奏者の藤本流師範・藤本梅之丞(本名・横井フジ子)さん(73)が代表となり、現在会員は60歳から86歳までの35人が活動している。けやき荘での練習を重ね、市内の病院や老人ホームなどの慰問を続けている。練習は週1回行っている。
 慰問先では、「一緒に歌うなごやかコンサート」と題し、「みかんの花咲く丘」や「高校三年生」など昭和の歌謡曲を中心に民謡などを演奏。会場に集まった患者や入所者たちと一緒に歌い、訪問先から喜ばれている。これまでの13年間にわたる活動でレパートリー曲は100曲を超えた。慰問のほか、市生涯学習フェスティバルや南越谷阿波踊りなどのイベント出演や南越谷小学校での児童への三味線指導など様々な場面で活躍している。
 代表の藤本さんは「慰問先では、懐かしい昭和の歌謡曲の演奏が喜ばれています。ふさぎ込んでいた患者さんや入所者の方々が音楽を聴いて、生き生きとした表情に変わるのが分かり、とてもやりがいを感じます。今回の受賞は会員たちの励みになります」と喜びを話す。会員は半分は経験者だが、半分は三味線に触ったこともない人。そのために、稽古は丁寧に指導している。
 会員の一人でガールスカウト活動をしている、北條住子さん(81)は「小学生からお年寄りまで、幅広い年齢層の方に演奏していますが、発表する以上は上手に演奏したいので、慰問は自分たちの技術向上にも欠かせません」と演奏活動の効果を話す。演奏曲は明るくテンポの良い曲が好まれる傾向があり、涙を流して喜ぶ高齢者も多いという。また、三味線は見た目よりも重い楽器のため、会員の体力維持にも力を入れる。
 なお、「やさしさ賞」はこのほか、大相模小学校の学校図書ボランティア「どんぐり」、大沢北小学校の「さわきた金管バンド」、千間台小学校児童の見守り活動をする「恩間新田防犯ボランティアの会」も受賞した。2月19日に市中央市民会館で表彰式が行われた。

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