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雪の久伊豆神社を描く・市展東武よみうり賞の天笠さん

2013.2.25(越谷市)
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 第13回越谷市美術展覧会の表彰式が16日、越谷コミュニティセンター「欅の間」で行われ、洋画作品「久伊豆神社」で東武よみうり新聞社賞の天笠勉さん(77)=大沢=ら各賞受賞者に表彰状、副賞が贈られた。
 天笠さんの作品は50号の画用紙に市内の久伊豆神社の雪景色を水彩画で描いた。昨年2月29日の雪の日に、同神社まで出かけて写真撮影し、家で水彩画に仕上げた。本殿を背景に手前に水飲み場を描き、遠近感を演出。越谷では珍しい雪景色の神社を描いた。しんしんと雪の降る情景は独特の重厚感があり、絵に引き込まれる。
 今回、雪の質感を出そうと、色を塗った後に、雪の部分にサンドペーパーで画用紙をこすり、立体感を出した。「今回は透明水彩絵の具を使用しましたが、油絵などに比べてどうしても、変化に乏しくなるので、紙を使って雪の質感を出すことを思いつきました」と天笠さん。これまで、同市展では、奨励賞を過去4回受賞したが、上位の賞の受賞は今回が初めて。「なかなか狙って取れる賞ではないので、今回の受賞はうれしい」と笑顔で話す。
 群馬県太田市生まれ。高校卒業後、都内の製版会社に就職。主に新聞や雑誌の広告の写真や図版製版の仕事に従事した。特にエアブラシを使った写真の修整などの仕事を得意とし、大手広告代理店の下請けとして、エアブラシ職人として63歳まで勤めた。実際の広告制作でポスターカラーを使って彩色し、もともと絵が好きだったのもあり、その後の水彩画制作にも役に立った。
 63歳で退職後、市内のファミリー水彩画教室に通い、本格的に水彩画の勉強を始めた。近代日本美術協会展に出品し、これまで2003年に総理大臣賞を受賞するなど実力をつけている。「癒やされる風景画が好き。これからも好きな景色を描き続けていきます」と笑顔で話した。妻の由紀子さん(68)も一緒に絵を描き、共通の趣味を持つ仲良し夫婦だ。現在、近代日本美術協会の理事も務めている。

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