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全国の郷土かるた100点展示・菊池さんのコレクション一堂に

2013.2.4(越谷市)
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 越谷市大成町の越谷市民交響楽団団長、菊池節夫さん(80)が40年にわたり、コレクションしてきたかるたを展示した初めての「新春カルタ展」が1月26日、27日の2日間、越谷市立中央図書館1階展示室で開かれ、戦前から戦後、各地の郷土カルタまで100展余りを展示した。菊池さんが、日本の伝統的な遊びのひとつである「カルタ」の歴史と種類を多くの人に知ってもらおうと企画した。
 菊池さんは元中学校音楽教諭。いまから40年前に、都内で訪れた書店でたまたま見た「俳句かるた」というのを見て、珍しいと思い購入したところ、カルタの歴史にも興味がわき、旅行先など全国各地で「カルタ」を購入するようになった。「犬棒いろはカルタ」や「小倉百人一首」などおなじみのものをはじめ、「啄木かるた」「大牟田カルタ」(福岡県)、「上毛かるた」(群馬県)、「出雲弁だんだんかるた」(島根県)など独自に買い集めた。戦前に発行された「全国民謡かるた」なども古書店などを探して、ユニークなものも買い集めた。
 かるたは16世紀半ばにポルトガル人が種子島に伝えたといわれている。このポルトガルから伝わったカルタ札を最初に日本で国産化(印刷)したのが福岡県の三池(現在の大牟田市)といわれている。菊池さんはこの大牟田市にある「カルタ・歴史資料館」を何度も訪れて独自に勉強。今回の展示も同館の協力を得て、資料を送ってもらい、日本ではじめてのかるた「天正カルタ」のコピー(ポスター)も展示した。「カルタ」はポルトガル語で、英語では「カード」にあたる。
 このほか、天正カルタから100年後に改良を加えてできた熊本県人吉市の「ウンスンカルタ」や貝合わせから派生した「歌かるた」などふだんみたことのないカルタの資料を豊富に展示し、来場者たちの目を楽しませた。2日間で100人を超える市民が訪れ、郷土かるたを手とったりして懐かしがったりして楽しんでいた。
 菊池さんは「かるたは絵札と読み札があり、その歴史や地域など各地で作られているのが面白い。デザインもいろいろあり、ゲームとして遊ぶだけでなく、美術品としての価値もあります。まだまだ、郷土かるたは全国にあると思いますので、まだまだ集めていきます」と元気に話していた。
 展示会場では、菊池さんのかるたのほか、市内蒲生西町の越谷市郷土研究会理事・渋谷正芳さん(71)の集めた戦前から戦後の「すごろく」や「トランプかるた」なども展示され、訪れた人から昔話に花が咲いていた。訪れた人は「木札の百人一首や、自分の田舎のかるたがあって、とても楽しかった。全国にはこんなにいろいろな種類のかるたがあるのですね」と感心していた様子だった。

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