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「糸電話楽器」に歓声・越ヶ谷小3年生「ストリングラフィー」に挑戦

2012.12.18(越谷市)
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 ユニークな「糸電話楽器」に児童が歓声。越谷市立越ヶ谷小学校(平直樹校長、児童666人)の3年生3クラス約100人の児童が音楽ワークショップ「ストリングラフィー」に挑戦した。市内の越谷コミュニティセンターの協力で初めて企画されたもので、身近な糸を使って音や音階も出せる仕組みを学び、講師と一緒に合奏も楽しんだ。
 ストリングラフィーとは、作曲家の水嶋一江さん(48)によって考案されたオリジナル楽器。糸電話の原理を応用しており、絹糸の両端に紙コップを取り付けた非常にシンプルなもの。演奏者が糸を手で触ったり、はじいたりして音を出し演奏する。絹糸は1本ずつドレミファソラシドに調弦されている。1セット糸(弦)15本から22本で、長さは1bから13b。奏でる音はバイオリンのようだ。
 この日は講師として、水嶋さんと「ストリングラフィー」のメンバーの篠原もとこさん、鈴木モモさん、八重樫みどりさんの総勢4人が小学校を訪れ、「音」の魅力を児童たちに伝えた。
 クラスごとに行われた「ワークショップ」授業は、音楽室で行われた。まず、室内に縦横に張り巡らされた「糸電話」は水嶋さんらが設置し、糸にさまざまなサイズの紙コップのほか、ペットボトル、空き缶などがつけられ、児童一人ひとりが糸に触れて「音」を出した。馬や牛などの動物の鳴き声のように聞こえるなど、児童は「糸電話から音が出るのはすごい」と目を輝かせていた。
 続いて、講師によるストリングラフィーによる演奏があり、J・S・バッハの「メヌエット」やミッキーマウスの歌に続き、AKBの「ヘビーローテーション」が演奏されると児童たちから手拍子もおき、バイオリンのような音色に感動した様子だった。
 演奏の後、児童による演奏体験があり、「きらきら星変奏曲」に挑戦。講師の手ほどきを受けながら、恐る恐る糸に触れると弦楽器の音が出て、音階を奏でていた。グループによる演奏にも挑戦。3つのグループに分け、音階を手分けして「きらきら星変奏曲」や「かえるのうた」などを奏でた。
 演奏体験した大嶋歩季君(9)は「糸電話から、小鳥の声のような音など、いろいろな音が出てびっくりした。またドレミファソラシドがきちんと出るので、演奏が楽しかった」と笑顔。同じく、鈴木七海さん(9)も「糸に触れただけなのに、きちんと音階が出るので驚いた。演奏は難しかったけど、とても楽しかった」と感想を話していた。
 指導した水嶋さんは「ストリングラフィーは20年前に考案した楽器です。今回体験した子どもたちは集中力があり、音に真剣に取り組んでいたのが印象的でした。ふだん見慣れている糸から音が出ることで、子どもたちも驚きと感動があったようで、音の原理を理解してくれたと思う」と話していた。
 最後に児童全員に紙コップと糸が配られ、児童たちは「家で糸電話を作って、音を出したい」と糸電話楽器に魅了された様子だった。

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