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「ぎょうだいさま」お目見え・砂利道供養塔、小屋建て替えで

2012.10.8(越谷市)
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 越谷市蒲生1丁目の茶屋通りにある「ぎょうだいさま」と呼ばれる石の塔が8月中旬から9月中旬にかけて姿を現した。ふだんは木の小屋に入れられ頭だけ出しているが、同石塔前に住む、工務店が古くなった小屋を作り替えたため、その間の約1か月間、姿を現したもの。
 この塔は高さ約2b、幅約50aのもの。今から約250年前の江戸時代1757年(宝暦7年)にできた。これには「砂利道供養(じゃりみちくよう)」と刻まれていて、この年にもとの日光街道の大きな改修があり、改修の完成を記念して蒲生の人たちが建てたもの。そして、道を歩く村人や旅人の道中安全(旅の安全)を願って、「わらじ」を供えてお祈りしたといわれている。
 塔の上には、鳥とも河童(かっぱ)にも見える不思議な形の彫刻像が乗っていて「越谷の7不思議」の一つといわれている。「ぎょうだいさま」と呼ばれ、道中安全を願う心が、なにか人間にはない力を持っているものとされ、今も道行く人を静かに見守っている。
 越谷市郷土研究会の宮川進会長(73)は「地元では、鷲の神様とも呼ばれていますが、なぜこのようなものが乗せられているかは分かっていません。蒲生は江戸時代、草加宿と越ケ谷宿の中間点で立て場といわれ、お茶屋など休憩する場所があった。人の往来も多く、安全祈願のシンボルだったのではないか」と話していた。
 なお、現在、「ぎょうだいさま」は新しい小屋に大切に「保管」され、中を見ることはできない。

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