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国内初の「スマート街区」に整備・越谷レイクタウン駅南口前

2012.6.18(越谷市)
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 越谷市では、JR武蔵野線・越谷レイクタウン駅南口前の街区で、埼玉県と土地所有者、事業者と連携して、最新のスマートハウス(モデルハウス)とスマートショップ(店舗)による日本初の「スマート街区先導モデル事業」を実施する。スマートハウスとスマートショップを結ぶ電力・情報通信網を構築する「マイクログリッドゾーン」を企画する画期的なもの。同ゾーンは8月から工事着工し、12月に完成、オープンする計画。地権者でつくる、越谷レイクタウンF地区まちづくり協議会(大野光政代表)が中心となって計画したもの。同駅南側の顔となり、にぎわいのあるまちづくりを目指す。

 越谷レイクタウン駅北側には日本一の規模を誇るショッピングセンターがあり、週末を中心に多くの人が訪れているが、これから開発される同駅南側の正面に「スマート街区」を整備し、北側とはスケールの異なる回遊性を持たせ、環境に配慮したまちづくりを目指す。
 同事業は住宅展示場内に太陽光発電を中心とする再生可能エネルギーを効率よく使うスマートハウス7棟とスマートショップ1棟を整備。それぞれの建物が発電した電力を情報通信技術を駆使して融通しあう。このエリアは「マイクログリッドゾーン」と呼ばれ、総面積は約3800平方b。南側地区の住宅整備は3年前から準備をスタートしたが、昨年の東日本大震災による福島第一原発事故を受けて、計画を変更し、「スマートタウン」化することにした。
 同プロジェクトは「スマート街区先導モデル事業」として、埼玉県から4000万円、越谷市から1000万円の補助金が交付される。5月31日には、同事業の協定締結式が、さいたま市の知事公館で行われた。上田清司知事、高橋努越谷市長、事業者の積水ハウスの阿部俊則社長、同まちづくり協議会の大野代表らが出席した。上田知事は「この街区は埼玉県が目指す、エコタウンの先導モデルであり、未来をつくる事業」とあいさつ。高橋市長は「全国のモデルになることを期待している」と述べた。
 展示場内の家には、家庭用エネルギー管理システム「HEMS」やガスを使った燃料電池、蓄電池などを設置し、それぞれの建物が発電した電力をIT技術を駆使して融通しあう。7棟は複数の住宅メーカーがモデルハウスとして整備。次世代住宅の形や仕組みを知ってもらうため、技術発表会・見学会のほか、モデルハウスを利用した宿泊体験も実施する計画だ。
 まちづくり協議会の大野代表は「今回の計画は、まちのイメージアップにつながる。これからのエネルギー活用を考え、市民の関心も高い。将来のエネルギーを考えるモデルになるはず。越谷レイクタウン駅には大型ショッピングセンターを訪れる人がたくさんいる。南側にも、多くの人のにぎわいを期待したい」と話していた。
 越谷レイクタウン整備は北側から整備が始まり、2013年度の終了に向け、事業が大詰めを迎えている。同事業の柱となる調節池につながる元荒川からの導水路も13年度完成に向け急ピッチで進んでいる。南側の本格整備が始まり、北側とは違った「エネルギー」に配慮した全国のモデルになるまちになりそうだ。


 マイクログリッド =既存の電力会社発電所からの電力にほとんど依存せずに、エネルギー供給源と消費施設をもつ小規模なエネルギー・ネットワーク。エネルギー供給源としては太陽光発電、風力発電、バイオマス発電などがある。その間欠的なエネルギー供給を補い、情報通信技術を利用してネットワーク全体を管理運転する。
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