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復興願う「浪江焼きそば」東越谷に開店・避難者の佐藤、渋谷さん作る

2012.6.18(越谷市)
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 東日本大震災から1年3か月が過ぎたが、越谷市東越谷に、福島県浪江町のご当地グルメ「浪江太麺焼きそば」を提供する店「鉄板焼倖助」がオープンし、好評だ。調理するのは、福島県から越谷市内に避難してきた佐藤カヨさん(69)(富岡町)と渋谷美津子さん(74)(南相馬市)。2人は東日本大震災発生直後、同市の避難所だった老人福祉センター・くすのき荘で知り合った。市内の被災者の会「一歩会」の結成当初からのメンバーでもある。
 倖助の経営者でカラオケ店も営む知久重明さん(69)の妻、幸子さん(69)が福島県出身であることから、避難住民の支援を思い立った。カラオケ店の隣の店舗が空いたため、人を幸せにするのを助ける、という思いを込めた「倖助」の店名でオープンした。
 この焼きそばは、その名の通り太麺が特徴。具は豚バラ肉ともやしのみ。もやしは1人前あたり家庭用1袋分を使用する。味は甘めのソース味。知久さんは都内の製麺所に、こしのある太麺を特注して開店に備えた。
 開店後、多くの避難者が集まった。懐かしいふるさとの味、浪江の焼きそばを食べたいとたくさんの福島県人が訪れた。震災前まで富岡町で焼き鳥店を営んでいた佐藤さんは「富岡町の家は福島第一原発から9`と近く、いつ帰れるか分からない。越谷に避難して1年以上経ちますが、仕事ができるのが一番。こうして皆さんと会えれば富岡に戻れるまでの張り合いが出ます」と話していた。
 知久さんは「避難している方々が集まれる場所になれればうれしい。もうすぐ夏祭りの時期になるので、越谷の人にも浪江の焼きそばを知ってほしい」と期待している。浪江太麺焼きそばは420円(税込み)。同店は持ち帰り専門店で営業時間は平日は午前11時から午後2時、土日祝日は午前11時から午後5時。木曜定休日。
 <問い合わせ>倖助TEL940・2881。

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