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「光の海」を捕らえて・小林さん、写真で日経賞

2012.6.12(越谷市)
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 越谷市登戸町の小林伸一さん(64)は県展初出品となる写真「光の海」で見事、日本経済新聞社賞を受賞。「まさか、こんな大きい賞をもらえるとは。(師事する市内在住の写真家)坂巻高次先生のご指導に感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びを語った。
 受賞作品は愛機のニコンD3sで、新宿歌舞伎町のネオンをバックにJR特急「あずさ」を撮影したもの。スローシャッタースピード(8分の1秒)でカメラを電車にあわせて動かしながら“流し撮り”をすることで、電車をはっきりと浮きだたせ、バックのネオンが光の海になるように工夫したという。
 元化学薬品の商社マンで仕事一筋だった小林さんは09年に退職後、何か趣味を始めようと、越谷市老人福祉センター・くすのき荘の写真同好会「ピントクラブ」に入会。半年後には「やるからには勉強したい」との思いで、ニコンが運営する「ニコンカレッジ」に入会し、山岳写真家の菊地哲男さんに風景の撮り方の基本を学んだ。現在も「ニコン」で専門課程を年6回ほど受講し、また、11年からは越谷市在住の写真家・坂巻高次さんに師事、意欲は尽きない。
 写真を始めて3年。11年1月には夜明けに飛び立つ白鳥を撮影した作品「飛翔」でニコンカレッジフォトコンテスト入選、2月には蝉(せみ)の脱皮を撮った「イリュージョン」で埼玉自然フォトコンテスト入選。12年2月には同コンテストで白鷺が川面に映るシルエットを撮った「朝陽を浴びて」で奨励賞、越谷市展では手筒花火を撮った「勇壮」で教育長賞を受賞した。そして今回の受賞。それでも「目線が新鮮で全てに感動していることがいいのかも。運がいいだけです」と謙遜する。
 現役時代は自然にも興味がなかったという小林さんは、写真を撮り始めたことで「旅行先でも目線が変わってきた」という。今では七五三や市の催しの写真撮影を依頼されるなど、「写真を通して周りの人とのつながりがもてた。体も心も余裕ができている今が一番楽しい」と満面の笑顔を浮かべた。

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