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日本画でサクラ描く・福井さん県展で美術家協会賞

2012.6.12(越谷市)
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 越谷市千間台西の福井加奈子さん(70)は日本画「さくら.咲く」(50号)で、埼玉県美術家協会賞を受賞した。県展初受賞に「県展はこれまで2度入選し、今回も入選目指して制作しました。まさか賞までいただけるとは夢にも思いませんでした」と喜びを語った。
 今回の受賞作品は、自宅近くの屋敷林とサクラを描いた。濃い緑の林をバックにピンクのサクラの花が鮮やかで優しい印象を与える絵だ。「自宅から見える屋敷林をモチーフにしましたが、サクラの花は自分でイメージした想像の絵です」と福井さん。構図のバランスが難しく、試行錯誤しながら約1年かけて完成させた力作。
 北海道札幌市出身。結婚後、会社員の夫、勝衛さん(74)の転勤で、1991年、京都府福知山市に住んでいたころ、自宅近くのカルチャーセンターで「日本画」を始めた。京都の画家・橋本正さんの指導を受け、主に風景や人物など自分の身近にあるものをモチーフに描き続けている。現在は上野の森美術館の日本画教室に通っている。
 絵は幼いころから好きで、アニメ「ドラえもん」や「忍者ハットリくん」「機動戦士ガンダム」などの制作の仕事をしていたことも。今年は自身の日本画作品を集めた画集も発行している。地元の越谷市展には過去、市長賞2回、教育長賞と3度受賞している実力派だ。
 福井さんは「今年古希を迎えましたので、今までの一区切りとして、日本画作品集を作りました。これからも楽しみながら、自分の思いを大事にしながら描いていきたい。そして、喜寿を迎えられたとき、また、作品集を作るのが夢です」と話していた。上品な笑顔が印象的な福井さん。その作品からも優しさがにじみ出ている。

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