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「都うちわ」など越谷産品をPR・滝野川新選組まつりで

2012.5.21(越谷市)
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 東京で越谷の伝統をPR。越谷市民でつくる越谷時代まつりの実現をめざす会が4月29日、東京都北区の第9回滝野川新選組まつりに参加した。同会メンバーの広瀬知也さんはブースで「近藤勇は板橋で処刑されましたが、その前日に越谷に泊まっています。大間野のよしずやという茶屋では最期の和歌も詠みました。『綾なる流れに藤の花香(にお)う 吾生涯に悔いはなし』。33歳で亡くなりましたが、日本のために真剣に人生を生き抜いた男でした。今の若い人達にもその真剣さを知ってもらいたいです」と越谷と近藤勇との逸話を説明した。越谷が新選組とゆかりがあることを知らなかった人も多く、広瀬さんは「これからも越谷の歴史をみなさんに伝えたいです」と語った。同会ではその志を引き継ぐ「新選組越谷隊」の結成志願者を募集しているという。
 前夜祭には草加市在住の世界的に有名な活弁士・麻生八咫(やた)さんの長女・子八咫さんが活弁を披露。日本の古くて新しい芸に聴衆は魅了された。同じく草加市在住の歌手・橘和希さんは、坂本竜馬の妻おりょうを歌った「おりょうの恋」を熱唱し、歴史ファンから拍手を浴びていた。
 同会の田中利昌さんは、ブースで越谷市の伝統工芸品・都うちわのセールスに挑戦。「もともとめざす会は越谷の歴史・観光・伝統産業のプロモーションが目的で、その一つのイベントとして、商店街の振興のために越ヶ谷宿で時代まつりということを提案しています。今回は越谷の特徴ある多くの伝統工芸の中から『日本唯一の技 越谷 都うちわ』と題し、お客様に本物の価値を体験していただきました。みなさん、実際に手に取って扇いでいただくと、手作りの味わい、美しい季節の絵柄、自然の心地よい風に本当に感動しておられました」と笑顔で話していた。
 地酒・越ヶ谷宿も無料で振る舞い、「コクがあって美味い」と大好評だった。越谷には都内の高級料亭で使われる越谷ネギ(千寿ネギ)のトップシェアを誇る農家、浴衣地の両面を染める日本唯一の技法を守る藍染めの紺屋(こうや)、昭和天皇の即位式にも献上され戦前は都内の和菓子屋が競って買い求めた全国に誇れる味の太郎兵衛もち、江戸時代に唯一将軍の前で力石(大きな石を持ち上げる当時の娯楽)を披露した日本一の力持ち三ノ宮卯之助など、観光資源にも使えるものが多数ある。
 田中さんは「人形やだるま、せんべいも含めて、伝統産品は関心の低下や低価格志向でこれらの需要は減り後継者も少なく、大変厳しいのが現状です。しかし、伝統産品には価値があります。職人さんの魂のこもった本物をみなさんに手にしていただき、暮らしに本当の心の潤いを感じて欲しい。子供や孫たちに、素晴らしい日本の伝統文化を残してあげたい」と呼びかけた。

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