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越谷、草加市「安心医療」充実へ・成人夜間急患診療所と心臓・脳血管センター

2012.4.10 (越谷市、草加市)
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 越谷市と草加市で新しい医療施設が開設される。越谷市は、救急医療の充実を図るため、夜間の初期救急施設として、「越谷市成人夜間急患診療所」を同市東越谷に20日にオープンさせる。草加市は市立病院内に、心臓病や脳血管疾患の専門的治療を行い、重い合併症を持つ腎不全患者の血液浄化を行う人工透析室を併設した「心臓・脳血管センター」を16日から業務を開始する。両施設を紹介する。

 越谷市は救急医療を充実させるため、成人夜間急患診療所を同市東越谷10丁目の旧看護専門学校施設の一部を改修して開設。4月20日にオープンする。小児以外(16歳以上)を対象に365日夜間に診療するもので、診療科目は内科。昨年11月から改修工事を開始し3月末に終えた。同市では、小児医療については2002年12月に小児夜間急患診療所(谷中町)が開所したことにより、初期救急医療から第3次救急医療までの重層的救急医療体制が整ったが、小児以外については、これまで初期救急医療の夜間帯が未整備だった。同市保健医療部では「この整備により小児から一般まですべての時間で救急医療体制が整う」としている。
 救急医療体制は、病気やけがの状況に応じて、初期、第2次、第3次の救急医療に分類されている。越谷市内では現在、救急車の搬送が年間約1万件もあり、そのうち約6割は軽症な患者だという。近年、入院や手術の必要のない症状であるにもかかわらず、高度医療を行う第2次、第3次救急医療機関を受診する人が増えており、本来の2次、3次の救急医療に支障が生じる状況になっている。このため、それぞれの機能を十分に発揮することができるよう、今回の整備をすることにした。
 同市では2010年11月16日に越谷市(市長・副市長・健康福祉部長・市立病院長ほか)と越谷市医師会(藤田安幸会長)による24時間救急体制整備検討会議を開催し、同会義で、初期救急急患診療所の早急な開所の必要性について合意がされ、準備がスタートした。そして、当面の対応として旧看護専門学校の施設を一部改修して、できる限りはやい時期に診療を開始することが確認された。その後、診療所の整備について具体的に検討するため、同市と同医師会による検討委員会を昨年2月に設置。診療所の運営体制や施設整備などについて検討を行った。
 施設の規模は同学校施設1階の約380平方bを改修する。改修工事費と施設用器具購入費を合わせて6000万円の事業費。診療対象は16歳以上。診療日は通年で診療時間は午後8時から11時(受け付け時間は午後7時30分から10時30分)。駐車場(36台分)もある。診療科目は当面は内科とし、必要に応じて検討する。運営形態は公設公営で越谷市が設置し、越谷市医師会に診療業務を委託する。スタッフは医師1人、看護師2人、事務2人らであたる。医師はローテーションで替わる。
 同市地域医療課では「この診療所の整備により、初期から第3次までの救急医療体制が役割分担することによって、それぞれの医療機関の持つ機能を発揮することができる」と期待を寄せている。
 なお、同市が02年に開設した小児夜間急患診療所は年間5000人を超える患者が訪れ、365日夜間診療を行っている貴重な医療機関となっている。ニーズは高く、新たに開設される成人夜間急患診療所も多くの患者が見込まれる。安心安全な救急医療体制への第一歩だ。
 <問い合わせ>越谷市地域医療課TEL973・5625。


 草加市立病院(高元俊彦院長)に16日から、心臓病や脳血管疾患の専門的治療を行う「心臓・脳血管センター」が開院する。
 センターは鉄骨造り5階建てて、延べ床面積は約4956平方b、病院東側に隣接。1階には1日から開院した草加八潮医師会による「子ども急病夜間クリニック」と救急ステーションを併設。こども夜間クリニックは、内科初期疾患の応急処置としての一次医療と入院などの必要な二次医療が連続して行えりようになった。救急ステーションは、通報から現場到着まで時間短縮や救命率向上のため設置した。
 2階の循環器センターには冠動脈疾患集中治療室(CCU)8床を設置し、心臓疾患全般にわたる急性期治療を循環器内科・心臓外科の医療チームが一体となって取り組む。手術の必要な患者を病棟から病院の手術室へつなぐ連絡通路でつなぎ移動がスムーズに行える設計にした。3階の脳卒中センターには脳血管障害集中治療室(ICU)が12床あり、脳卒中はじめ外傷や、外科手術後の重症患者の治療を行う。
 4階は腎センター(血液透析室)40床を設け、脳卒中や心臓疾患などにより合併症を併発している長期透析患者に対応できる施設。5階は研修施設と、勤務時間が不規則な市立病院で働く医療スタッフが安心して勤務できるように乳幼児を預かる院内保育室を設置。
 これに伴い、市立病院の診療科目を18から24科目に増設。1日から血液内科、内分泌内科、膠原病内科、腎臓内科、救急科を、16日から心臓血管外科(外来は週1日午後の予約制)を新設する。
 <問い合わせ>市立病院経営管理課TEL946・2200。

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