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魅力の「広域連携」へ議論・初の6市町首長シンポジウム

2012.2.20(越谷市ほか)
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 埼玉県東南部都市連絡調整会議(越谷市、草加市、三郷市、八潮市、吉川市、松伏町で構成)の設立20周年記念事業「みんなでつくろう!5市1町魅力アップシンポジウム」が12日、八潮市民文化会館ホールで開催された。180平方`bに約88万人が住む6市町が広域的連携を図るまちづくりを目指して、住民提言の発表や首長によるパネルディスカッションが初めて行われた。首長からは「観光資源の開発」や「共同でのイベント開催」「6市町の合併を経ての政令都市移行」などの意見が出され、6市町での発展を誓った。

 同調整会議は1965年から東部清掃組合(現・東埼玉資源環境組合)で、し尿と可燃ごみの共同処理を行う6市町は、広域的な行政課題についても連携を図ろうと1991年に「埼玉県東南部都市連絡調整会議」を設立した。
 以来、公共施設やファミリーサポートセンターの相互利用、図書館の広域利用、公共施設予約案内システム「まんまるよやく」の共同運用、重症心身障害児施設「中川の郷」(吉川市)の共同設置および運営、6市町を巡る「まんまるバスツアー」などを行ってきた。
 その5市1町をさらに魅力あるものにしようと、新成人から高齢者まで幅広い年齢層の住民49人が昨年10月と11月に行われたワークショップに参加。6つのグループに分かれて、地域の強みを活かし弱みを改善する取り組みや目標の提言を話し合った結果を発表した。
 住民からは「人がつながり楽しめるまちづくり」としてイベントの共有やネットでの情報発信、駅前パブリックカフェなどを、「住み続けることができるまちづくり」として防災教育、水と緑のマラソンコースづくり、大規模イベントで地域活性化など具体的な提言を発表。共通した主なものは自主防災、世代を超えたコミュニティづくり、だれもが参加できるまちづくりだった。
 続いて、首長によるパネルディスカッションが行われた。住民の提言を受けた形で、駿河台大学の熊田俊郎法学部教授をコーディネーターに、6市町の首長によるパネルディスカッションが行われた。広域でできるイベントについては田中草加市長が代表し、「5市1町のフルマラソン、櫻の地図づくり、さらにグレードアップしたバスツアーなどが可能」とした。また、各市町がどのような政策をしているか、広域連携としてどのようなことができるのかをそれぞれの首長が語った。


 田中草加市長は「皮革、ゆかたなどの地場産業や松並木など観光資源をもう一度掘り起こし、繰り返し訪れてくれるまちづくりを行っている。それぞれのまちの魅力を高め、結果、広域で魅力ある地区になるよう絆を深く考えていくことが必要」と訴えた。
 高橋努越谷市長は「環境意識の高まり、市民意識のニーズをしっかりと受け止めて実行に向けて取り組んでいかなければいけない。首都に隣接した開発用地、鉄道を活かした将来に向けた開発の可能性など、(6市町が)共通する課題に取り組んでいく」と開発の可能性に期待した。
 多田重美八潮市長は「6市町の市民レベルで交流する機会を作っていくと大変な資源になる。市民がつくりあげた『花桃まつり』が地域資源となり、10年前から市民大学がスタートした。6市町がまとまるといろいろな形で魅力アップしていく。市民レベルでも考えていく場が必要」と市民レベルでの交流を強調した。
 木津雅晟三郷市長は「交通の利便性をいかし人も企業にも選ばれるまちづくりに取り組む。シルバー元気塾、親の学習、放送大学三郷校開校など学びの意欲に答える。(他市町の)よいところを見習い切磋琢磨しながらさらなる連携を図って地域全体の発展を」と生涯学習に力を入れることを訴えた。
 戸張胤茂吉川市長は「全ての小中学校の校舎の耐震化が終了した。市民活動サポートセンター、4月から2つの保育園を開園し駅前から保育園間の送迎を行い、安心して住むまちづくりを行っている。合併をもって政令都市へ」と政令都市への期待を膨らませた、
 最後に会田重雄松伏町長が「暮らしやすさ満足度ナンバー1を目指す。田園ホール・エローラを使った音楽によるまちづくりと特産品支援を行い、23年度地域子育て認定タウンとなった。吉川市長同様、事業がつながる政令都市へ」とこちらも政令都市移行に願いを込めた。

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