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越谷に初期救急急患診療所・来年度、内科開設16歳以上対象

2011.11.21(越谷市)
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 越谷市は救急医療を充実させるため、初期救急急患診療所(仮称)を同市東越谷10丁目の旧看護専門学校施設の一部を改修して開設することになった。小児以外(16歳以上)を対象に365日夜間に診療するもので、診療科目は内科を予定している。今月末にも着工し、来年度のオープンを目指す。同市では、小児医療については2002年12月に小児夜間急患診療所が開所したことにより、初期救急医療から第3次救急医療までの重層的救急医療体制が整ったが、小児以外については、これまで初期救急医療の夜間帯が未整備だった。同市保健医療部では「この整備により小児から一般まですべての時間で救急医療体制が整う」としている。

 救急医療体制は、病気やけがの状況に応じて、初期、第2次、第3次の救急医療に分類されている。越谷市内では現在、救急車の搬送が年間約1万件もあり、そのうち約6割は軽症な患者だという。近年、入院や手術の必要のない症状であるにもかかわらず、高度医療を行う第2次、第3次救急医療機関を受診する人が増えており、本来の2次、3次の救急医療に支障が生じる状況になっている。このため、それぞれの機能を十分に発揮することができるよう、新たに初期救急急患診療所を整備する。
 同市では昨年11月16日に越谷市(市長・副市長・健康福祉部長・市立病院長ほか)と越谷市医師会(藤田安幸会長)による24時間救急体制整備検討会議を開催し、同会義で、初期救急急患診療所の早急な開所の必要性について合意がされ、準備がスタートした。そして、当面の対応として旧看護専門学校の施設を一部改修して、できる限りはやい時期に診療を開始することが確認された。その後、診療所の整備について具体的に検討するため、同市と同医師会による検討委員会を今年2月に設置。現在まで3回の会議を開催し、診療所の運営体制や施設整備などについて検討を続けている。
 施設の規模は同学校施設1階の約380平方bを改修する。改修工事費と施設用器具購入費を合わせて5000万円の事業費。診療対象は16歳以上。診療日は通年で診療時間は午後8時から11時(受け付け時間は午後7時30分から10時30分)を予定している。診療科目は当面は内科とし、必要に応じて検討する。運営形態は公設公営で越谷市が設置し、越谷市医師会に診療業務を委託する。改修工事は今年度中に終え、来年度のなるべく早い時期に開設する。
 同市保健医療部の横川清副部長は「この診療所の整備により、初期から第3次までの救急医療体制が役割分担することによって、それぞれの医療機関の持つ機能を発揮することができる」と期待を寄せている。
 なお、同市が02年に開設した小児夜間急患診療所は年間5000人を超える患者が訪れ、365日夜間診療を行っている貴重な医療機関となっている。ニーズは高く、新たに開設される初期救急の診療所も多くの患者が見込まれる。安心安全な救急医療体制への第一歩だ。

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