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コシガヤホシクサ開花に成功・アリタキ植物園で特別展示

2011.9.26(越谷市)
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 野生では絶滅したコシガヤホシクサ。越谷市が研究機関から種を入手し栽培し、このほど花をつけた。このコシガヤホシクサを希少な植物を集めた越谷市アリタキ植物園の開園1周年を記念して10月16日まで、同植物園で特別展示している。
 コシガヤホシクサは、1939年に元荒川付近で発見され、地名にちなんでコシガヤホシクサと命名された。現在、野生では絶滅しているが、環境省のモデル事業として、国立科学博物館筑波実験植物園が、野生復帰プロジェクトに取り組み、茨城県下妻市砂沼で自生栽培に成功。発祥の地・越谷での自生を目指した取り組みを進めている。
 越谷市でも、この事業に協力する形で、今年4月にコシガヤホシクサの種を同植物園から譲り受け、市農業技術センターで約460株を栽培してきたが、無事に花をつけたため、広く市民に知ってもらおうと、今回の特別展示となった。
 コシガヤホシクサはホシクサ科の1年草で、ため池や岸辺や河原、水中でも成育し、8〜9月に花茎を伸ばし、白い星型の小さな花をつける。1938年に東京大学植物学教室の前川文夫博士が越谷市の元荒川付近で発見し、1939年に佐竹義輔博士が新種として発表した。このとき「コシガヤホシクサ」と命名されたが、その後、越谷市周辺では見られなくなり、地球上から絶滅したと考えられていた。1975年に茨城県下妻市砂沼で再発見されたが、1994年に絶滅し、環境省の維管束植物のレッドリストに野生絶滅として指定されている。

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