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被災時に備えて障害者らも参加・避難所1泊体験

2011.9.5(越谷市)
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 越谷市立中央中学校で20日から21日にかけて「第2回避難所1泊体験」が開催された。震度6強の東京湾北部直下型地震を想定したもので、電気・ガス・水道などのライフラインがストップした状況の避難所を体験しようというもの。避難所1泊体験実行委員会(樋上秀実行委員長)主催、越谷市後援。
 避難所で一番問題になるのはトイレ。1泊体験では水洗トイレにはプールの水を汲み、バケツで流した。また、体育館北側に「マンホールトイレ」を設置した。倉川典子さんは「キャンプの中にテントがあるのと同じような感じ。普通の感覚で使用できた」という。
 災害は時や人を選ばない。「誰もが参加でき体験できる」ことから車椅子使用者3人、視覚障害者8人、聴覚障害者8人、知的障害者5人も参加。自身も車椅子を使用する樋口さんは「マンホールトイレは(車椅子対応だが)木と木の間にあったため、根があったり車イスだと使用しにくかった」といい、健常者との使用感の違いが見えた。視覚障害を持つ沢田清子さんは「(健常者以上に)雑音が耳に入り音に負ける。長くはいられないと感じた。トイレにいくにも大変なので、もし避難所に視覚障害者がいたら声をかけてほしい」という。また、知的障害者に対しては「場所確保」をする段ボールでの間仕切りひとつが有効だという。
 東日本大震災を受け災害への関心が高まっているが、今回の参加者は143人(うち宿泊者64人)で前回(09年)とほぼ同数だった。被災した中で頼りになるのは「地域力」という事務局長の西陰勲さんは「地域の絆を強めることが大きな課題である中、地域の参加者をどう増やしていくかが今後の課題」という。百聞は一見にしかず。「その時」に備え、機会があったら是非体験に参加してほしい。

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