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大震災後私たちにできること・<フリースクールは今>

2011.6.20(越谷市)
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 フリースクール・りんごの木では、子ども、スタッフ、ボランティアで構成する「ミーティング」が週1回開かれます。りんごの木のルールやプログラムについて意見交換し、みんなで活動を創っていきます。
 自由度の高いりんごの木では、私物の持ち込みについてもミーティングで話し合われます。危険物と生き物以外持ち込み自由(アルコール・タバコはもちろんNO)ですから、大切なものは個人の責任で管理する、あるいは持ち込まないようにするなど、各自で判断します。そんなわけでゲーム機やゲームソフトの持ち込みも自由になっています。
 先月から、東日本大震災の報道やボランティアに行った人の話を聞いて、ミーティングで「私たちにできることを考えよう」ということになりました。りんごの木は幅広い年齢の子ども・若者が集う場なので、「何ができるか」という話し合いは簡単にまとまるものではなく、6週にわたってミーティングで話し合われました。ワイワイ、ガヤガヤいろいろな意見が出ましたが、原発に対するみんなの問題意識が強く、節電を考えることになりました。
 はじめ、みんなが大好きなテレビゲームを1時間禁止するという案が出たのですが、驚いたことにそれだけにとどまらず、携帯ゲームもパソコンの使用もやめよう、そして楽器の練習もアコースティックのみOKということになりました。時間帯も正午から午後2時まで、どうしても必要なもの以外は「できるだけ電気を使用しない」ことに決まりました。
 6月にもなると、西日の射し込むりんごの木の蒸し暑さと不快さはかなりのものです。「暑いねー、いつになったらエアコンを使うの?」と言う子どもが出てきましたが、それだけです。自分たちで決めたことに責任を持ち、我慢している様子をみていると、子どもとスタッフ、どちらが先に「エアコンつけようよ」と言い出すか、気になるところです。
 日頃感じることですが、おとなや社会は不登校の子どもに対して、否定的なまなざしを向けがちで、「暗い」「コミュニケーションが取りにくい」というイメージを持っているようです。大人は固定観念を捨てないと、子どもの「すごさ」や「おもしろさ」がわからない!と思うのです。
 (増田 良枝=NPO法人越谷らるご代表理事)

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