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初の口腔がん無料検診大盛況・歯科健康フェア

2011.6.14(越谷市)
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 越谷市立保健センターで5日、第16回歯科健康フェア(越谷市、越谷市歯科医師会主催)が開催され、歯科検診やブラッシング指導、フッ素化物塗布などが行われ多くの市民が訪れた。中でも年々増加傾向にある「口腔がん」の検診は県内初の試みで、定員枠を大幅に超える事前申込み者がいたほど関心が高かった。口腔がんは早期発見で90%以上は治癒が可能とされている。
 口腔がんには舌がん、下顎歯肉がん、上顎歯肉がん、口底がん、口蓋がん、頬粘膜がん、口唇がんがある。遺伝的発症よりも、飲酒、喫煙、虫歯や入れ歯からのウイルスの侵入など後天的な要素での発症が多いとされるが、他のがんに比べて意識が低く、死亡者数は増加の一途をたどっている。
 そんな状況に歯止めをかけようと越谷市歯科医師会(安井晃会長)が立ち上がった。周知と早期発見を促すため東京歯科大千葉病院の協力を得て無料の口腔がん検診を行った。5人の口腔外科医師が一人ひとり時間をかけて診察。40〜70歳代146人が受診し、うち9人が精密検査必要との診断が出た。該当者にはその場で草加市立病院、春日部市立病院、東京歯科大千葉病院への紹介状が渡された。
 検診を受けた50代女性は「口中に丸いものがあるので来ましたが、乳頭だと診断され安心しました。鏡をもらったのでこれから変化を見て気をつけていきたい」、兄が舌がんを罹患したこともあり受診したという50代女性は「口内炎も時々できたりするので心配でした。がんの知識を身につけ定期的に受診していくように心がけます」と話していた。
 口腔外科医の成田賢二さんは「口腔は全身の一部。口腔をなくすことは食べる所をなくすということ。40歳を過ぎ、(口中に)潰瘍が治らないなどあれば1年に1度は受診を」と呼び掛ける。今回、100人募集に対し620人の応募があった。反響の大きさ、市民の健康を願い、越谷市歯科医師会では同検診を再度行う予定だという。

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