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手丸さんの漫画、副読本に・中1道徳「とつげき家族」

2011.3.7(越谷市)
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 越谷市在住の漫画家・手丸かのこさん(43)の漫画が、新年度から始まる新学習指導要領に合わせた、中学校1年の道徳の副読本「かけがいのない きみだから」(学研、B5版、160n)に掲載されることになった。
 同副読本の中の漫画「とつげき家族・明日への活力剤の巻」として、5nにわたり掲載。「中学生なのにお父さんと仲良しって、変なの? 中学生のころって、親とどうかかわればいいのだろう」をテーマに描いたもの。
 内容は、おふろ上がりの父親に娘がジュースを持ってきて、縁側で一緒に「ふろ上がりの一杯」を楽しむ。中一の娘が「このふろ上がりの時間が楽しみ。学校でのいやなことも、とーちゃんが笑い飛ばしてくれる」と活力剤になっている。しかし、学校に行くと「いまどき、そんな中学生がいるの」と驚かれ、びっくり。その日は「ふろ上りの一杯」を遠慮しようと思ったが、気になって「誰に何を言われようとうちはうちじゃないの」と考え直し、父親とのコミュニケーションを楽しむという内容だ。
 この作品は10年前に雑誌「PHP」に連載していた「とつげき家族」の中の1話。道徳の教科書選定委員の一人が推薦してくれて、手丸さんに教科書掲載への話があったという。手丸さんは「この作品は私自身の実話なんです。中学生時代に日常的にしていた父親との会話、コミュニケーションを描いたものです。まさか、自分の作品が教科書に掲載されるとは、驚きですが、うれしいです」と笑顔で話していた。
 手丸さんは22歳で、第29回小学館新人コミック大賞に入選し、漫画家デビュー。代表作に「あなたに花束を」「おじゃる丸(現案・犬丸りん)」「開運!ハズレ妻」「ポップコーン天使」などがある。越谷の名産品「太郎兵衛もち」のパッケージを描くなど、地元でも活躍している。小学1年生と5年生の2人の娘の母親でもある。
 「上の娘も来年、中学生になります。自分の子どもが使う教科書に作品が載っていたらうれしいですね」と手丸さん。「とつげき家族」はほのぼのとした絵と日常生活をつづった「癒やしの漫画」。中学生がぶつかるであろう、家族とのかかわりを考える良い教材になるのだろう。

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