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ベンチプレスで初の世界大会・山本茂樹さん日本代表に

2011.2.28(越谷市)
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 筋トレでパワフル高齢者。越谷市東越谷在住の山本茂樹さん(67)が4月13日からデンマーク・ロドビー市で開かれる「2011年世界マスターズベンチプレス選手権大会」に日本代表選手として出場することになった。山本さんは5年前から筋力トレーニングを始め、「埼玉県ベンチプレス選手権大会」と「首都圏ベンチプレス選手権大会」で連覇するなど実力をつけており、最近では150`のバーベルを挙げるなど世界レベルに達している。山本さんは「世界大会には初めて出場しますが、緊張しています。目標は150`を挙げること」と笑顔で話している。同世界選手権には全国から32人が選考され出場するが、埼玉県からは山本さんただ一人出場する。

 山本さんは大手デベロッパーに勤める元会社役員。06年に退社した後、健康を維持管理しようと、市内の越谷市民プールを訪れ、一人で水泳をしていたが、館内にトレーニングルームがあり、そこでバーベルを挙げる人がたくさんいて「面白そう」と見ていたら、指導者の中山鉄則さんらに声をかけられ、始めることになった。「会社勤めのころは会社と自宅の往復で市内や地域に何があるのかさっぱり分からなかった。知り合いもなく、声をかけてもらってよかった」と山本さん。
 身長164a、体重67・5`と決して体は大きくないが、大学時代に日本拳法をやっていて5段の実力を持っていたことから、体力には自信があった。本格的に運動するのは学生以来だったが、「ベンチプレスをやっている人が自分と年齢が近かったことがあり、すぐにやってみようと思った」と山本さんは振り返る。
 そして、始めた年の07年9月には「埼玉県ベンチプレス選手権」に初出場し、77・5`を挙げ3位入賞。これが自信となり、筋トレに励んだ結果、08年の県大会では102・5`を挙げ、見事優勝。それから09年も115`、10年には135`を挙げるまでになり連覇を続けている。この実力が認められて、昨年9月に「全日本マスターズベンチプレス選手権大会」に初出場し125`を挙げて、3位入賞を果たした。この結果を受けて、今年1月末に日本パワーリフティング協会から日本代表選手に選考された。
 山本さんは「まさか、自分が世界大会に出場できるとは夢にも思わなかった。これも中山さんはじめ、一緒にトレーニングしている仲間のおかげです」と笑顔がはじける。ベンチプレスは腕力だけでなく、足腰の強さも重要。スクワットなどをして、下半身も強化している。「年をとってからでも始められるのが魅力。なにより競技のおかげで友人ができたのがいい。越谷に住んで40年になりますが、地域にこのような施設があって良かった」とも。
 非公認だが、これまでの最高は152・5`を挙げたこともある。「世界大会ではメダルを取れたらいいですね。もうすぐ70歳ですが、80になっても元気にベンチプレスを続けたい」と山本さんは元気いっぱいだ。指導する中山さんも「山本さんは日本を代表するトップアスリートに成長しました。多くの高齢者の励みになるでしょう」と話している。
 高齢化社会を迎え、さまざまなスポーツに取り組む人が増えている。山本さんも長年のブランクを越えて取り組んでいて、始めてから姿勢も良くなり健康になったという。元気でさわやかな笑顔が印象的だ。前向きになれるのが魅力的なのだろう。
   (安部 匡一)


 ベンチプレス バーベルが乗った平らなベンチ台に仰向けになって、両腕のみでバーベルを挙げ下げする。バーベルの重量を競うのが競技。競技は年齢別・体重別に行う。安全で手軽な種目として広く愛好されており、高齢者の競技人口も多い。
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