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オルタナティブ教育法提案・<フリースクールは今>

2011.2.21(越谷市)
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 フリースクールりんごの木には6歳から20歳ぐらいまで約50人の子ども・若者が在籍しています。多くは、学校や先生、友人、親たちに対して「私の気持ちなんて誰もわかってくれない」と、孤立感を抱いてしまった不登校状態の子どもたちです。
 公費で運営されている学校教育法上の学校には、いろいろな制約があり、国の政策に沿ったルールや学習指導要領によって子どもたちの「学び」が決められます。子どもの自然な興味や関心事から「学び」がスタートするのではなく、子どもは「教育する・させる」対象としてとらえられ、大人が子どもを「指導」していきます。子どもの自発性や自主性、子どもの気持ちはなかなか優先されません。だからといって、短絡的に学校を否定するのではありませんが、学校という集団から疎外されたという感覚を持つのは、不登校の子どもに限ったことではなく、集団の中で常に能力を比較され傷付いている子どもや、「いじめ」にあっても頑張って学校には行かなければならないと思い込んでいる子どもが少なからず存在します。子どもの気持ちに寄り添って柔軟に接していく必要があるのですが、先生個人の力では難しいのではないでしょうか。
 そこで、硬直しがちな学校そのものを見直してみるというのはどうでしょうか。りんごの木では、自由な雰囲気の中で子ども一人ひとりが尊重され、スタッフもボランティアも子どもたちと共に日々の活動を作っていきます。年齢も不登校になった理由も時期も違う子どもたちが、生き生きと活動しています。集団を対象にした画一的な指導ではなく、子どもにあったいろいろな形の学びの場、成長の場が必要だと実感しています。
 私たちは、フリースクールの全国ネットワークの中で、多様な形の教育が保障されるような新しい教育法を検討してきました。2月11〜12日に開催される、日本フリースクール大会(略称JDEC)で、学校教育法に並ぶ、新法「オルタナティブ教育法(仮称)」を提案し、皆さんと意見交換していきたいと考えています。(この新法案はフリースクール全国ネットワークのホームページからご覧になれます)
 増田 良枝さん(ますだ・よしえ)=NPO法人越谷らるご代表理事

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