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「越谷らるご」はさまざまな人がスタッフに・<フリースクールは今>

2011.1.17(越谷市)
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 フリースクールりんごの木には、小学生から20歳くらいのいろいろな背景を持つ子どもたちが集っています。その子どもたちに寄り添いながら、日々を過ごすスタッフも様々です。学歴や教員免許を持っているかどうかなどで選別するのではなく、一人ひとりの子どもに寄り添っていける人かどうかが重要です。ですから経歴も様々で、不登校や引きこもりの経験がある人、高校に行かず大検を受けたという人もいれば、大学院生の時に大病をして就職を断念、ボランティアからスタッフになった人、大学で英語を学んでいたけれど、卒業したのは映画の専門学校だったという人など、多彩な顔ぶれです。
 あるスタッフは、教員になりたくて大学卒業後、通信制の大学で教免を取得、非常勤の教員になり、その後、○○市教育委員会の教育相談所で相談員の職に就きました。そこで不登校の子どもや親の方の相談を受けているうちに、いろいろと考えさせられることが出てきてしまいました。ちょうどそのころ、フリースクールスタッフ養成講座(NPO法人フリースクール全国ネットワーク主催)を知り、講座に参加、私たちと出会いました。終了後早速、りんごの木を見学、ボランティア登録をしてくれました。翌年度から常勤スタッフで勤務しています。彼には、幼い子どもが2人いて、大学教員の妻と2人で子育て中です。時々、りんごの木の若者が、夜遅く電話やメールをしてきます。彼は家族が寝静まってから、魂の落ち着き先を求める若者の話を聞くために出向くこともあります。
 フリースクールには公的な支援がなく、毎月、家賃や人件費などやりくりに四苦八苦しています。常勤4人と非常勤2人のスタッフの年間人件費は1000万円に満たない額で、ボーナスも残業手当もありません。「やりがい」だけでは、人は生活していけませんし、何よりも子どもたちが安心して通うことができる、学びの場・育ちの場である居場所を継続していくことが大切だと考えています。みんなが「生きていてよかった」と思えるように、社会のあり方を変えていきたい、そんなことを想う日々です。
 増田 良枝さん(NPO法人越谷らるご代表理事)
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