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ワクチンで病気防ごう・市民と医師のシンポジウム開催

2010.12.14(越谷市)
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 越谷市中央市民会館で5日、越谷市と越谷市医師会(藤田安幸会長)、同市教育委員会の主催による第13回市民と医師のシンポジウム「知らなきゃ損する予防接種〜ワクチンで病気を防ごう〜」が開催された。
 シンポジウムは、渡辺博帝京大学医学部付属溝口病院小児科教授による「小児に必要な『任意接種』ワクチン」と題した基調講演から始まった。渡辺教授は「任意接種ワクチンとは、接種を受けても受けなくてもどちらでもいい(任意)ワクチンではない。三種混合や麻疹、日本脳炎などの定期接種以外のワクチンすべてをこのように呼んでいます。しかし、この任意接種の中には重要なワクチンがいくつもあります」と始めた。
 そして、乳幼児の細菌性髄膜炎を予防するHib(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型)ワクチンと肺炎球菌ワクチンを接種することで、乳幼児だけでなくこの乳幼児と接触する高齢者への感染も減少すること。Hibワクチンは09年時点で世界160か国で定期接種されているが日本は任意。
 また、唯一予防できるがんである子宮頸(けい)がんに対するヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン、血液や唾液、体液などを介し人から人に感染するB型肝炎ウイルスへのワクチン、昨年世界中に猛威をふるったパンデミック・インフルエンザワクチンなど任意接種となっているワクチンの重要性を、スクリーンにデーターを映し出しながら具体的に説明した。
 この基調講演を受け、「小児科医の立場から」桃木診療所の桃木俊郎、「産婦人科医の立場から」堀中医院の堀中俊孝、「内科医の立場から」岡野クリニックの岡野昌彦の越谷市内の3人の院長が、それぞれの専門分野からこれらのワクチンについてさらに講演をした。
 第2部のシンポジウムでは基調講演と専門分野の立場から講演した教授と3人の院長が再び登壇。参加者からの「インフルエンザの予防接種は大人の場合1回か2回となって、2回のほうがよいのか」、「0歳児へのインフルエンザワクチンは接種してもよいのか」、「子宮頸がんワクチンは11歳か12歳で接種したほうがよいというが、20代や30代でもよいのか」、「生徒にインフルエンザワクチンは副作用があるといわれているが受診したのがよいかと聞かれているが」などの質問に、「大人の場合は1回でも効果は十分」、「1歳未満に対しては効果が少ないといわれているが、接種することは問題ない」、「年齢が増すと抗体がつきにくいようだが、効果はある。ただし、検診も必ず受診してほしい」、「副作用が生じる可能性は少なく、ワクチンは接種したほうが望ましい」と回答していた。
 まとめとして座長を務めた原直越谷市医師会副会長は「医療サイドは副作用をほんの一部としてとらえているが、市民は副作用が起きたらどうしようかと悩んでいる。ワクチンの拡大にはこのせめぎ合いをどうしていくかが重要だ」と締めくくった。

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