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「遊楽人形」を展示・鈴木さんが古布などで作る

2010.11.8(越谷市)
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 越谷市大成町の人形作家・鈴木富美子さん(76)の初の人形と書の個展「鈴木富美子の世界・遊楽悠」が10月28日から31日まで、越谷市蒲生寿町のギャラリーMIWAで開かれ、多くの市民が鈴木さんオリジナルの人形などを鑑賞した。
 展示されたのは、「遊楽人形」と名付けられた古布とちりめんをつかった日本人形と13の球体関節を持つ「関節人形」など30体と書道作品15点。特に「遊楽人形」は高さ20aほどのかわいらしい人形で支えなくても自立する人形で訪れた人たちは、ちりめんの鮮やかさや、顔立ちの良さなどに足を止めていた。
 鈴木さんは栃木県足利市出身。高校卒業後、杉野ドレスメーカー女学院のデザイナー科で洋裁を学び、卒業後、洋裁の講師になる。その後、服飾デザイナー、洋裁教師などを61歳まで続けた。もともと人形が好きだったが、今から35年前に人形作家・吉田良さんに本格的に人形づくりを学んだ。
 洋裁の得意な鈴木さんは人形の着る洋服や着物もすべてていねいに手作りした。1体作るのに2週間から1か月はかかる根気のいる作業だが、人形が自立するように重心をしっかり作るのが苦労するという。これまで約60体を制作した。鈴木さんは「人形は自分の好きなものを着てくれるし、文句をいわないのがいい。一生続けたい」と笑顔で話す。
 今年、金婚式を迎えた夫の勇輔さん(78)は、環境NGO代表として、活動する傍ら、鈴木さんの人形作りを支える。書道は還暦から始めた。今では市内の書芸連展で入賞するまでの腕前になっている。「娘と孫と一緒に3人展を開くのが夢」と鈴木さんは笑顔で語っていた。
 鈴木さんの人形は存在感があるのが特徴。ファンも多く、個展会場には連日たくさんの人が詰めかけていた。人形作りにかける情熱は歳を重ねるごとに増すようだ。

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