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「人生」をアートに・ストーリー作りを体験

2010.10.4(越谷市)
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 いろいろなアートを「人生」に生かしてみようという、初のサンシティ・アート講座「オリジナルストーリーをつくる」が9月18、25日の2日間、越谷コミュニティセンターで開かれ、20人の市民が参加した。想像力を高めようというテーマで同コミセンが企画する大人を対象としたワークショップ。
 講座は身近なテーマの中からドラマを見つけ出し、プロのシナリオライターの手法を活用しながら、オリジナルストーリーを創作していく体験型講座。講師は構成作家・演出家の吉田貴秀さん。大学生から会社員、主婦、歌手ら様々なジャンルの市民が参加した。
 1日目は自己紹介の後、コミュニケーション・ゲーム。全員で円になり、見えないボールを抱えて、誰かの前に持っていき、目の前に来たら、その人の名前を呼ぶ「ボールであいさつ」などを楽しんだ。さらに「みんなでオリジナルストーリーをつくろう」と題して、全員で車座になり、ひとつのオリジナルストーリーを作る遊びでは、各々が文章をワンセンテンス作り、隣の人がストーリーをつなげていくというゲームで皆想像力を働かせていた。
 2日目は、まず「写真から物語を想像しよう」と題して、講師の吉田さんが「とい・ストーリー」など映画のチラシを手に、写真を見て、どのようなストーリーが想像できるかを話していた。そして、講座の締めとなる「オリジナルストーリーをつくろう」では、参加者一人ひとりが、自分の経験などを元に、フィクション7割、事実3割で「一番笑ったこと」や「一番泣いたこと」のどちらかを物語にして、発表した。
 有給休暇中の会社の上司に自宅に電話したところ、母親が上司に対し「○○ちゃん、電話よ〜」などと会社の人柄とまったく異なる話や、病気の母親を背負い歩いたところ、余りの軽さに涙が出た話。大学のオリエンテーションで隣の学生が携帯電話の「赤外線通信」を「紫外線通信」と勘違いし、笑った話などリアルなストーリーを発表し、笑いあり、涙ありのユニークな内容となった。
 参加した大学研究室勤務の坂巻梓さん(24)は「ふだん、小説を書いているので、今回の講座は大変勉強になり、楽しかった」と笑顔だった。会社員の小宮左千子さん(26)は「会社での出来事をストーリーにしました。文章にするのは難しかく、発表も緊張しましたが、皆さんが笑ってくれたので楽しかった」と話していた。
 講師の吉田さんは「今回の講座は本来なら6週間ほどかけて行うものですが、大人が楽しめる部分を中心にオリジナルストーリー作りのエッセンスを楽しんでもらおうと、凝縮して行いました。皆さんそれぞれの人生を歩まれていますので、その人生をもとに物語がつくれることが実感できたのでは」と参加者の発表に満足そうだった。

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