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越谷産トマトで手作りジュース・東町の立澤さん親子、9月17日市販

2010.8.16(越谷市)
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 越谷産のトマトジュースを全国に発信。越谷市東町でトマトを専門に栽培する、農業・立澤淳一さん(56)と息子の輝彦さん(33)が100%完熟トマトジュース6種類を独自に開発し今月完成。9月17日から市販することになった。原料のトマトからジュースの製造まですべて、手作りで無塩、無添加、無香料のストレートジュース。構想から5年、ようやく納得できる味と風味になり、今年は4000本を生産販売する計画。立澤さんは「長年の夢だったトマトジュースが完成しました。すっきりした味わいが自慢です」と話す。新しい越谷ブランドになりそうだ。

 立澤淳一さんはトマト作り一筋38年のこだわりのトマト農家。ハウスに稲わらを使ったたい肥と魚粕系肥料などを混ぜて土を作り、苗を植え不耕起栽培で、水を落として土をカラカラに乾かして自然光をたっぷり浴びさせて育てている。自身で考えたこの栽培方法がトマトの独自の甘みをつくっている。現在「桃太郎はるか」「桃太郎ゴールド」など20種類以上のトマトを栽培。県の「エコファーマー」にも認定されている。
 自身で経営する「トマト園芸」で生産したトマトを販売し、県内外からトマトを買い求めに来る人が行列を作るなどおいしさには定評がある。「土づくり、肥料、水やり、温度管理、光などすべてにこだわって、おいしいトマトができました。土に感謝です」と立澤さん。
 トマトの直売は2月から7月に限られるため、8月から翌年1月まで、この自慢のトマトをジュースにして、より多くの人に味わってもらおうと、5年前から研究を始めた。原料の良さを最大限生かそうと主に息子の輝彦さんが製造方法などを試行錯誤し、完熟トマトを使い、クエン酸や塩などを一切使用しない健康志向で飲みやすく、おいしいジュースの開発に成功した。
 昨年、「トマト園芸」隣に専門のトマトジュース工場を建設。トマトの栽培からジュース製造、ビン詰め、梱包までできる。製造は収穫した完熟トマトを洗浄、スライスした後、煮てからジューサーにかけて、あくを取り、びんに充填後、殺菌し冷却して完成。工程はすべてオリジナルで手作業のこだわりだ。輝彦さんは「工程ができるのに3年ほどかかりましたが、トマトを煮てからジューサーにかけることで、のどごしのいい飲みやすいジュースになりました」と笑顔で話す。
 立澤親子がジュースにこだわるのには理由がある。1989年、淳一さんの父親の仁吾さん(79)が心筋梗塞で倒れ、市内の大学病院で手術、入院した。そこで母親の弘子さん(80)が、健康回復にと自宅で育てたトマトをしぼってジュースにし、1・5リトッルペットボトルに入れて、毎日病院に通い、飲ませたところ、劇的に回復し、2か月で退院。現在も元気に暮らしている。
 この母親の「愛のトマトジュース」の思い出が立澤親子の将来を決めた。「健康に良く、おいしいジュースをつくろう」と構想を温め親子で話してきた経緯があった。「健康」から生まれたトマトジュースは立澤さん親子の夢とロマンがいっぱいに詰まっている。すっきりさわやかな味は新しい越谷名物になるだろう。
 (安部 匡一)


 今回、開発されたトマトジュースはトマト、フルーツトマト、ミニトマトの4種類を使った計6種類。ミニトマトは黄色、赤、オレンジ、紫色とほかではなかなか見られない種類のものを使ったもの。すべてびん詰めされ、ミニトマトは160_g、ほかは180_g入り。ふつうのトマトはさらりとして飲みやすく、ミニトマトの黄色とオレンジはフルーツのような味。紫は独特の甘みがある。絶品はフルーツトマトで、甘みと酸味がミックスされた従来にはない高級トマトジュースにようだ。
 価格はトマトが1本300円、ミニトマトが1本500円、フルーツトマトは1本1000円(すべて税込み)を予定している。おまかせセット販売(8本入り)も2400円からを予定している。紫は少数生産のため、セット販売のみになりそう。今後は都内フルーツ店で販売するブレンドジュースにも挑戦する。早ければ来年から販売する。
 同ジュースは9月1日から予約受け付け開始。今年は限定4000本。9月17日から市販される。
 <問い合わせ>トマト園芸(越谷市東町5の1018)TEL988・4187。

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