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子どもも参加・ハテルマシキナ朗読交流会

2010.8.10(越谷市)
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 7月31日、越谷市立図書館でハテルマの会(佃陽子会長、会員31人)による、赤い鳥文学賞や日本児童文学者協会賞などを受賞している少年長編叙事詩「ハテルマ シキナ」の朗読交流会が開催された。この叙事詩の朗読会は2000年から越谷サンシティと越谷市立図書館の交互で開催されてきており、昨年10回を迎えた。
これまでは子どもは会員の子どもや孫が主で、どちらかと言うと大人を主体としてきた。しかし、今年から次世代に戦争体験や戦争の悲惨さを伝えていこうと子どもたちへも参加を呼び掛け、今回は20人以上が朗読に加わった。
 「ハテルマ シキナ」は、激烈な地上戦が繰り広げられた沖縄本島とは異なり、マラリアのない波照間島から当時マラリアの発病地である西表島へと軍による強制疎開をさせられ、波照間島民の三分の一近くを空襲でも地上戦でもなくマラリアという伝染病で失わされた、もう一つの沖縄戦と言われる終戦近くの八重山諸島のマラリア被害の実態を、波照間島を象徴として描いた作品。序章、第1章〜第10章、終章と170n以上。桜井信夫著、津田櫓冬絵で、発行は越谷市のかど創房。
 朗読会では、この叙事詩すべての章を同会員や一般の参加者、小学生らがそれぞれに読み上げた。中にはお母さんと幼児、おじいさんと孫の小学生などの組み合わせもある。
 第1章「波照間」のうち「果てのうるま島」の部分を朗読した山崎澪奈さん(大袋北小5年)は「友だちに誘われ、1年生の時から参加しています」と言う。
第3章でハテルマの会員であり、祖父である藤田浩行さんと朗読した孫の大沢北小の藤田淳平くん(3年生)と啓吾くん(6年生)は「お兄ちゃんは緊張しなかったと言うけど、ぼくは思っていた以上に緊張しちゃった」、「おじいちゃんから言われて参加しました。読んでみてジーンとした」とそれぞれ話してくれた。
 参加した多くの子どもたちは「本が好きなので」、「おもしろそうだったから」、「一緒に参加しようよと誘われたから」などと口々に話していた。
 また、この日自分の学校の児童8人が参加するので見学に来た大沢北小の野口久男校長は「児童に素晴らしい体験をさせていただき感謝しています。よく練習の成果が表れていました。学校以外で地域との関わりをもった活動をすることはとても良いこと」と語っていた。

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