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子どもの英語をサポート・元さん、地域コミュニティー目指す

2010.5.31(越谷市)
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 越谷市に英語コミュニティを育てたい。越谷市瓦曽根で英語教室を営む、元利香さん(43)が4月から、ボランティアでの英語レクチャーを中央市民会館を会場にスタートした。毎月1回(第4日曜日)開催する計画で、小学生以上を対象にしたもので、親子で参加できるのが特徴。来年度から小学校で英語が必修化(年間35時間)されるのを機に、英語に対する不安感を取り除こうと企画したもので、元さんは「小学校の英語活動をサポートしたい。英語嫌いになる子を少しでも減らし、スムーズな中学校英語の勉強へ進んでほしい。そして地域に英語コミュニティを作りたい」と話している。

 元さんは小学1年生の子を持つ母親であり、昨年から市内小学校でALT(アシスタントランゲージティーチャー)とクラス担任間の通訳や、チームティーチングで授業のボランティア活動を続けている。貿易会社を営む家庭で、在日韓国人として育ち、幼い頃から英語、韓国語、日本語に親しんできた。米やソ連への留学経験を経て、大学卒業後、日本で外資系商社に就職し通訳、秘書などに携わってきた。
 8年前、結婚を機に越谷市に自宅を購入し、自宅で「英語教室」を開くことになった。元さんは「幼い頃から、英語に親しんできましたが、就職するとビジネス英語が必要になり、苦労しました。会社上司の欧米人宅で家庭教師などをするうちに、彼らのボランティア活動が盛んに行われていることに驚きと感動を覚えました」と日本人との文化の違いを実感した。
 2011年度から、小学校での英語必修化を知った元さんは、「子どもたちの声を現場の学校で聞いて見たい」と、地元の小学校を訪ね、英語ボランティアを志願したところ、快く受けてくれた。ほとんどのALTは日本語を十分に理解することができず、通訳は必須。小学校のクラス担任も英語学習に慣れていないため、小学校での英語ボランティアは貴重な存在だ。
 こうした折、小学校での英語授業に不安を抱く父母も多い。教員もどのように指導したらよいかの不安も尽きない。そこで身近な教材を使って英語に親しむ場をつくろうと、ボランティアでの「英語レクチャー」を始めようと準備した。レクチャーは小学1年生以上の児童と保護者を対象にした「レッツ エンジョイ ホームティーチング」、中学生以上を対象にした「ダイアログ30000」、「趣味の韓国語」の3つを設けた。講師は元さんのほか、塾の英語講師、筑波大大学院卒業者、高校英語指導者らで、初回の4月には30人の子どもたちが集まった。
 さらに、リーディング用に家庭で不要になった英語の本の寄付を募っている。元さんは「小学校の英語活動は、地域の英語サポーターが生まれれば、教室でチームティーチングが実現でき、授業中の児童の不安を解消し、多くの児童に目を配ることができると思う。英語の特徴である、オープンな学習環境つくりに、賛同者と共に取り組んでいきたい」と意欲を話している。
 英語レクチャーは参加者と講師になってくれる人も募集している。資料代として1回200円から400円程度が必要。希望者は元さん(TL090・7261・4621)まで。小学生を持つ親の多くは英語学習に苦労した経験を持つのではないだろうか。「英語学習は楽しいもの」という前向きな認識に立つ元さんの取り組みは、塾などにこだわらない新しいコミュニティスタイルとして注目されそうだ。
 (安部 匡一)

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