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伝統文化を継承・荻島小の「おはやしクラブ」

2010.1.4(越谷市)
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 地域に伝わる伝統芸能を子どもたちに伝えたい。越谷市立荻島小学校(山崎恒郎校長、児童650人)の「おはやしクラブ」は4年生から6年生の児童14人が活動している。16年前から始まり、荻島地区で「おはやし」を続ける地域の大人たちが交代で指導している。
 1994年、同小教諭だった伊藤一さんが越谷市郷土芸能保存協会会長だったため、地域の伝統文化を伝えようと始まった。担当の教諭は変わっても、クラブ活動は地道に続けられた。現在は年20回のクラブ活動に加え、7月の荻島地区夏祭りや11月の荻島地区文化祭、荻島まつり、3月の越谷市郷土芸能祭への出演など数多くの地域での出番をこなす。
 ふだんのクラブ活動は「仁羽」を練習。太鼓、鉦(かね)、踊りに分かれて練習をしている。毎回、地元の大人3人が指導に訪れ、手ほどきをしている。
 クラブに参加する鈴木琴巳さん=6年生=は「4年生から、おはやしクラブを続けています。踊りは5年生で経験して、すごく難しいなと思いました。太鼓に合わせて歩いたりするだけで大変です。残りのクラブ活動は少ないけれど一生懸命がんばります」と笑顔で話す。同じく、満田早也香さん=同=も「身近に和太鼓などに触れられて、地域の人にも見てもらえて、楽しいクラブです」とうれしそう。
 クラブ担当の大平佳澄教諭は「昔から地域に伝っている仁羽に触れることで地域に愛着がわくのではと思う。地域の公民館や芸能祭で発表の場があり、おはやしクラブの活動を通してほかの児童にも知ってほしい」。同担当の伊藤えみ子教諭も「いろいろな場での発表ができるのも励みになっていると思います。日本の伝統文化は奥深いものがあり、短期間で学ぶのは大変なことですが、後輩に受け継いでいくことは貴重なことだと考えています」と感慨深げだ。
 指導者の、栗原吉勝さん(62)は「(子どもたちは)難しいことへ挑戦しており、よく頑張っているなと思います」。高橋友芳さん(75)は「太鼓や踊りなどあまり見たり、聴いたりしたことがないものに一生懸命取り組んでいてうれしい」と目を細める。
 ただ、地域の「おはやし」など郷土芸能の後継者は高齢化していて、不足しているのが現状。こうしたクラブ活動で少しでも興味を持ってもらうことが大切。「興味のある人」は栗原さん(TL976・1536)まで連絡してほしいという。
 荻島小の取り組みは、地域文化を伝える貴重な取り組みになっている。子どもたちに心にも響くものだろう。
  (安部 匡一)
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